この項では,マクロ本体内において文字列と文字列を連結するコンカティネート記号“~”,およびダラー記号“$”について説明します。
-  | コンカティネート記号は,マクロ・ボディ内で「数字,英字相当文字からなる列」同士を連結します。 
マクロ展開時には,コンカティネート記号の左右の「列」を連結し,コンカティネート自身は消滅します。  | 
 
-  | コンカティネート記号は,仮パラメータを実パラメータに置換してから連結します。  | 
 
-  | コンカティネート記号としての“~”は,マクロ定義時のみ有効です。  | 
 
-  | 文字列中,およびコメント中の“~”は,単なるデータとして扱われます。  | 
 
abc     .macro  x 
        abc~x:  mov     r10, r20 
                sub     def~x, r20 
.endm 
abc STU 
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【展開結果】
abcSTU: mov     r10, r20 
        sub     defSTU, r20 
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abc     .macro  x, xy 
        a_~xy:  mov     r10, r20 
        a_~x~y: mov     r20, r10 
.endm 
abc stu, STU 
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【展開結果】
a_STU:  mov     r10, r20 
a_stuy: mov     r20, r10 
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abc     .macro  x, xy 
        ~ab:    mov r10, r20 
.endm 
abc stu, STU 
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【展開結果】