コンパイル・ドライバ(ccrl)は入力ファイルの拡張子を識別し,コンパイラ,アセンブラ,リンカを起動します。拡張子のアルファベットは大文字/小文字を区別しません。
これら以外の拡張子のファイルは,Cソース・ファイルと解釈してコンパイラを起動します。
CソースファイルおよびC++ソース・ファイルは,-langオプションで言語規格を指定できます。
[, ...] : コンマで区切って,直前のパターンを繰り返すことが可能
[: ...] : コロンで区切って,直前のパターンを繰り返すことが可能
string := A | B | C : stringをA,B,Cのいずれか1つで置換する
オプションの指定形式は,使用するコマンドによって異なります。 |
ファイル名は,OSで認められるものであれば指定可能です。 |
この他にも,内部処理でサブコマンド・ファイルを使用するため,ファイル名やパス名の使用に注意が必要な文字があります。
「2.4.2 サブコマンド・ファイルの使用方法」も合わせてご確認ください。
入力として複数のファイルが指定可能です。 |
各オプションについての詳細は,「2.5 オプション」を参照してください。 |
Cソース・ファイルfile1.cをccrlでコンパイルして,アセンブリ・ソース・ファイルfile1.asmを生成します。
次に,アセンブリ・ソース・ファイルfile1.asmとfile2.asmをasrlでアセンブルして,オブジェクト・ファイルfile1.obj,file2.objを生成します。
また,アセンブル・リスト・ファイルをカレント・フォルダに出力します。
最後に,オブジェクト・ファイルfile1.obj,file2.obj,file3.objをrlinkでリンクして,リンク・マップ・ファイルsample.map,およびロード・モジュール・ファイルsample.absを生成します。
>ccrl file1.c file2.asm file3.obj -asmopt=-prn_path -lnkopt=-list -osample.abs -cpu=S2 -dev=dr5f100pj.dvf |
Cソース・ファイルfile1.cをccrlでコンパイルして,アセンブリ・ソース・ファイルfile1.asmを生成します。
次に,アセンブリ・ソース・ファイルfile1.asmとfile2.asmをasrlでアセンブルして,オブジェクト・ファイルfile1.obj,file2.objを生成します。
また,アセンブル・リスト・ファイルをカレント・フォルダに出力します。
オブジェクト・ファイルfile1.obj,file2.obj,file3.objをrlinkでリンクして,リンク・マップ・ファイルsample.map,およびロード・モジュール・ファイルsample.absを生成します。
Cソース・ファイルfile1.cをccrlでコンパイルして,アセンブリ・ソース・ファイルfile1.asmを生成します。
アセンブリ・ソース・ファイルfile1.asmとfile2.asmをasrlでアセンブルして,オブジェクト・ファイルfile1.obj,file2.objを生成します。
>asrl file1.asm -prn_path -cpu=S2 -dev=dr5f100pj.dvf >asrl file2.asm -prn_path -cpu=S2 -dev=dr5f100pj.dvf |
オブジェクト・ファイルfile1.obj,file2.obj,file3.objをrlinkでリンクして,リンク・マップ・ファイルsample.map,およびロード・モジュール・ファイルsample.absを生成します。