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出力 パネル


CS+が提供している各種コンポーネント(デバッグ・ツールを含む,設計ツール/ビルド・ツール/解析ツールなど)から出力されるメッセージの表示,または検索・置換 ダイアログによる一括検索を行った際の結果,およびPrintfイベント(「2.16.1 printfを挿入する」参照)による出力結果の表示を行います。

メッセージは,出力元のツールごとに分類されたタブ上でそれぞれ個別に表示されます。

図 A.21

出力 パネル

 

ここでは,次の項目について説明します。

[オープン方法]

-

[表示]メニュー→[出力]を選択

[各エリアの説明]

(1)

メッセージ・エリア

各ツールから出力されたメッセージ,検索結果,およびPrintfイベントによる出力結果を表示します。

検索結果(一括検索)の表示では,検索を行うごとに,以前のメッセージをクリアしたのち新しいメッセージを表示します([すべてのメッセージ]タブを除く)。

なお,メッセージの表示色は,出力メッセージの種別により,次のように異なります(表示の際の文字色/背景色はオプション ダイアログにおける[全般 - フォントと色]カテゴリの設定に依存)。

メッセージ種別

表示例(デフォルト)

説明

通常メッセージ

 

文字色

何らかの情報を通知する際に表示されます。

背景色

警告メッセージ

 

文字色

操作に対して,何らかの警告を通知する際に表示されます。

背景色

標準色

エラー・メッセージ

 

文字色

致命的なエラー,または操作ミスにより実行が不可能な場合に表示されます。

背景色

薄グレー

 

このエリアは,次の機能を備えています。

(a)

タグ・ジャンプ

出力されたメッセージをダブルクリック,またはメッセージにキャレットを移動したのち[Enter]キーを押下することにより,エディタ パネルをオープンして該当ファイルの該当行番号を表示します。

これにより,ビルド時に出力されたエラー・メッセージなどから,ソース・ファイルの該当するエラー行へジャンプすることができます。

(b)

ヘルプの表示

警告メッセージ,またはエラー・メッセージを表示している行にキャレットがある状態で,コンテキスト・メニューの[メッセージに関するヘルプ]を選択するか,または[F1]キーを押下することにより,その行のメッセージに関するヘルプを表示します。

(c)

ログの保存

[ファイル]メニュー→[名前を付けて出力-タブ名を保存...]を選択することにより,名前を付けて保存 ダイアログをオープンし,現在選択しているタブ上に表示されている全内容をテキスト・ファイル(*.txt)に保存することができます(非選択状態のタブ上のメッセージは保存の対象となりません)。

(d)

表示の拡大/縮小

出力 パネルにフォーカスがある状態で,メイン・ウインドウのツールバー上にある拡大率のドロップダウン・リストを変更することにより,出力 パネルの表示を拡大/縮小することができます。

また,[Ctrl]キーとマウス・ホイールを組み合わせることでも変更可能です。

-

[Ctrl]キーを押下しながらマウス・ホイールを前方に動かすと,出力 パネルの表示を拡大し,表示が大きく見やすくなります(最大300%)。

-

[Ctrl]キーを押下しながらマウス・ホイールを後方に動かすと,出力 パネルの表示を縮小し,表示が小さくなります(最小25%)。

 

なお,拡大率を変更した状態のパネルをクローズした場合,拡大率は保持されます(再度パネルをオープンする際に,変更した拡大率でオープンします)。

(2)

タブ選択エリア

メッセージの出力元を示すタブを選択します。

デバッグ・ツールでは,次のタブを使用します。

タブ名

説明

すべてのメッセージ

CS+が提供している全コンポーネント(デバッグ・ツールを含む,設計ツール/ビルド・ツール/解析ツールなど)から出力されるメッセージを表示します(ラピッド・ビルドの実行によるメッセージを除く)。

デバッグ・ツール

CS+が提供している各種コンポーネント(デバッグ・ツールを含む,設計ツール/ビルド・ツール/解析ツールなど)から出力されるメッセージのうち,デバッグ・ツールが出力するメッセージを表示します。

検索・置換

検索・置換 ダイアログによる一括検索結果を表示します。

注意

新たなメッセージが非選択状態のタブ上に出力されても,自動的なタブの表示切り替えは行いません。この場合,タブ名の先頭に“*”マークが付加し,新たなメッセージが出力されていることを示します。

[[ファイル]メニュー(出力 パネル専用部分)]

出力 パネル専用の[ファイル]メニューは次のとおりです(その他の項目は共通)。

ただし,プログラム実行中はすべて無効となります。

出力-タブ名を保存

現在選択しているタブ上に表示されている内容を,前回保存したテキスト・ファイル(*.txt)に保存します(「(c) ログの保存」参照)。

なお,起動後に初めてこの項目を選択した場合は,[名前を付けてタブ名を保存...]の選択と同等の動作となります。

ただし,ビルド実行中は無効となります。

名前を付けて出力-タブ名を保存...

現在選択しているタブ上に表示されている内容を,指定したテキスト・ファイル(*.txt)に保存するために,名前を付けて保存 ダイアログをオープンします(「(c) ログの保存」参照)。

[[編集]メニュー(出力 パネル専用部分)]

出力 パネル専用の[編集]メニューは次のとおりです(その他の項目はすべて無効)。

コピー

選択している文字列をクリップ・ボードにコピーします。

すべて選択

現在選択しているタブ上に表示されているすべてのメッセージを選択状態にします。

検索...

検索・置換 ダイアログを[クイック検索]タブが選択状態でオープンします。

置換...

検索・置換 ダイアログを[一括置換]タブが選択状態でオープンします。

[コンテキスト・メニュー]

コピー

選択している文字列をクリップ・ボードにコピーします。

すべて選択

現在選択しているタブ上に表示されているすべてのメッセージを選択状態にします。

クリア

現在選択しているタブ上に表示されているすべてのメッセージを消去します。

タグ・ジャンプ

エディタ パネルをオープンし,キャレット位置のメッセージに該当するファイルの該当行番号にジャンプします。

検索の中止

現在実行中の検索を中止します。

ただし,検索を実行していない場合は無効となります。

メッセージに関するヘルプ

現在のキャレット位置のメッセージに関するヘルプを表示します。

ただし,警告メッセージ/エラー・メッセージのみが対象となります。