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2.13 CS+をコマンドラインで操作する

CS+は,コマンドライン(Windowsのコマンド・プロンプトなど)から起動したり,メイン・ウインドウを表示せずに,コマンド入力方式で操作することができます。

 

ここでは,Windowsのコマンド・プロンプトからCS+を起動するものとして説明します。

コマンド・プロンプト上で,CS+のインストール・フォルダに格納されているCubeSuite+.exe,またはCubeSuiteW+.exeを実行します。

(1)

CubeSuite+.exeを実行する場合

CubeSuite+.exeを実行する場合は,メイン・ウインドウを表示せずに,CS+の起動,プラグインの読み込み,ビルドの実行を行うことができます。

以下に,コマンドラインにおける指定形式を示します。

CubeSuite+.exe [
    {
       [△ /bb △ [<ビルド・モード名>]]
     | [△ /br △ [<ビルド・モード名>]]
     | [△ /bcb △ [<ビルド・モード名>]]
     | [△ /bc △ [<ビルド・モード名>]]
     | [△ /bol]
     | [△ /odp △ [of=<出力フォルダ・パス>][△<ビルド・モード名>]]
     | [△ /cve]
    }
    [△ /np △<プラグイン名>[,<プラグイン名>,...]][△ /npall]
    [△ /lp △<プラグイン名>[,<プラグイン名>,...]][△ /lpall]
    [△ /lang △<表示言語名>]
    [△ <プラグインに対するオプション>[△<プラグイン・オプションのパラメータ>,...]]
     △ <プロジェクト・ファイル名
   ]

<>:パラメータを示します。

△ : 1個以上の空白を示します。

[ ] : [ ]内は省略可能です。

{} :|で区切ったオプションのうち,いずれか1つが指定可能です。

... : 直前の[ ]内のパターンの繰り返しが可能です。

 

以下に,各オプションの説明を示します。

オプション

説明

指定なし

CS+をメイン・ウインドウを表示せずに起動して,何も行わずに終了します。

/bb△[<ビルド・モード名>]

ビルドを実行します。

メイン・ウインドウを表示せずに,<プロジェクト・ファイル名>で指定したプロジェクトに含まれているすべてのプロジェクトを,<ビルド・モード名>で指定したビルド・モードでビルドして終了します。

ビルド・モード名>で指定したビルド・モードを持たないプロジェクトの場合は,DefaultBuildをもとにビルド・モードを複製してビルドします。

ビルド・モード名>で指定したビルド・モードが<プロジェクト・ファイル名>で指定したプロジェクトにて定義されていない場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

ビルド・モード名>を省略した場合は,DefaultBuildでビルドします。

プロジェクト・ファイル名>を省略した場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

/br△[<ビルド・モード名>]

リビルドを実行します。

メイン・ウインドウを表示せずに,<プロジェクト・ファイル名>で指定したプロジェクトに含まれているすべてのプロジェクトを,<ビルド・モード名>で指定したビルド・モードでビルドして終了します。

ビルド・モード名>で指定したビルド・モードを持たないプロジェクトの場合は,DefaultBuildをもとにビルド・モードを複製してビルドします。

ビルド・モード名>で指定したビルド・モードが<プロジェクト・ファイル名>で指定したプロジェクトにて定義されていない場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

ビルド・モード名>を省略した場合は,DefaultBuildでビルドします。

プロジェクト・ファイル名>を省略した場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

/bcb△[<ビルド・モード名>]

クリーンの後にビルドを実行します。

メイン・ウインドウを表示せずに,<プロジェクト・ファイル名>で指定したプロジェクトに含まれているすべてのプロジェクトを,<ビルド・モード名>で指定したビルド・モードでビルドして終了します。

ビルド・モード名>で指定したビルド・モードを持たないプロジェクトの場合は,DefaultBuildをもとにビルド・モードを複製してビルドします。

ビルド・モード名>で指定したビルド・モードが<プロジェクト・ファイル名>で指定したプロジェクトにて定義されていない場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

ビルド・モード名>を省略した場合は,DefaultBuildでビルドします。

プロジェクト・ファイル名>を省略した場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

/bc△[<ビルド・モード名>]

クリーンを実行します。

メイン・ウインドウを表示せずに,<プロジェクト・ファイル名>で指定したプロジェクトに含まれているすべてのプロジェクトを,<ビルド・モード名>で指定したビルド・モードでビルドして終了します。

ビルド・モード名>で指定したビルド・モードを持たないプロジェクトの場合は,DefaultBuildをもとにビルド・モードを複製してビルドします。

ビルド・モード名>で指定したビルド・モードが<プロジェクト・ファイル名>で指定したプロジェクトにて定義されていない場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

ビルド・モード名>を省略した場合は,DefaultBuildでビルドします。

プロジェクト・ファイル名>を省略した場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

/bol

ビルド・オプション一覧を実行します。
メイン・ウインドウを表示せずに,<プロジェクト・ファイル名>で指定したプロジェクトに含まれているすべてのプロジェクトのビルド・オプション一覧を表示して終了します。
表示内容は [ビルド] - [ビルド・オプション一覧] を実行したときと同様で,すべてのビルド・モードのオプションが表示されます。<プロジェクト・ファイル名>を省略した場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

/odp△[of=<出力フォルダ・パス>]△ [<ビルド・モード名>]

依存関係情報ファイルを出力します。
メイン・ウインドウを表示せずに,依存関係情報をファイルを出力して終了します。

出力ファイルには,<プロジェクトファイル名>で指定したプロジェクトに含まれているすべてのプロジェクトの,<ビルド・モード名>で指定したビルド・モードについての依存関係情報が含まれます。
of=<出力フォルダ・パス >を指定した場合は指定したフォルダ(無ければ作成します)に出力します。
of=<出力フォルダ・パス>を省略した場合はプロジェクト・フォルダに自動的に命名したサブフォルダ "QualityRecordYYYYMMDDThhmmss" を作成し,そこに出力します。
ビルド・モード名>を省略した場合は,DefaultBuild を使用します。
プロジェクト・ファイル名>を省略した場合は,エラーを表示して,処理を終了します。
出力書式は [品質記録用データの一括出力] (スマート・レポート) で依存関係情報を出力したときと同様で,出力ファイル名は <プロジェクト名>.deps です。

注意

依存関係取得処理は文法エラーを出力しません。事前にビルドエラーがないことを確認してください。

/cve

CA78K0R またはCA78K0 のプロジェクトをCC-RL のプロジェクトに変換して、共通プロジェクト・ファイル(*.rcpe)を出力します。

備考

共通プロジェクト・ファイル(*.rcpe)はCS+で出力し,対応するe2 studioで読み込むことのできるプロジェクト・ファイルです。
共通プロジェクト・ファイル(*.rcpe)を読み込むには,e2 studioのインポート機能を使用します。

 

メイン・ウインドウを表示せずに,<プロジェクト・ファイル名>で指定したプロジェクトに含まれているすべてのプロジェクトを変換して終了します。

出力フォルダは<プロジェクト・ファイル名>と同じフォルダ,出力ファイル名は<プロジェクト・ファイル名>の拡張子を.rcpeに変えた名前です。

変換先デバイスは,変換元のプロジェクト,およびサブプロジェクトのデバイスをそのまま使用します。

プロジェクト・ファイル名>を省略した場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

 

以下の変換をサポートします。

変換元のビルド・ツール

変換先のビルド・ツール

CA78K0R

CC-RL

CA78K0

CC-RL

/lp△<プラグイン名>[,<プラグイン名>,...]

Pluginsフォルダ以下のプラグインのうち,指定したプラグインを読み込んで,メイン・ウインドウを表示せずにCS+を起動します。

プラグイン名>には,各dllファイルを格納しているフォルダ名を指定します。ただし,フォルダ名が"<プラグイン名>_nnn"(nnnは10進数の数値)の場合は,"_nnn"を含みません。なお,フォルダ名の大文字/小文字は区別しません。

カンマで区切ることにより,複数プラグイン名を指定可能です。

/lpオプション自体を複数記述した場合も許容し,各DLLをロードします。

/npオプションに同名のプラグインを指定した場合は,コマンドラインで後ろに指定したオプションを優先します。

本オプションで指定したプラグインが存在しない場合は,無視します。

プロジェクト・ファイル名>を省略した場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

/lpall

Pluginsフォルダ以下のプラグインをすべてロードする状態で,CS+をメイン・ウインドウを表示せずに起動します。

/np,または/lpオプションと同時に指定した場合は,本オプションを優先します。/npallオプションと同時に指定した場合は,コマンドラインで後ろに指定したオプションを優先します。

プロジェクト・ファイル名>を省略した場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

/np△<プラグイン名>[,<プラグイン名>,...]

Pluginsフォルダ以下のプラグインのうち,指定したプラグインを読み込まずに,メイン・ウインドウを表示せずにCS+を起動します。

プラグイン名>には,各dllファイルを格納しているフォルダ名を指定します。ただし,フォルダ名が"<プラグイン名>_nnn"(nnnは10進数の数値)の場合は,"_nnn"を含みません。なお,フォルダ名の大文字/小文字は区別しません。

カンマで区切ることにより,複数プラグイン名を指定可能です。

/npオプション自体を複数記述した場合も許容し,各DLLをロードしません。

/lpオプションに同名のプラグインを指定した場合は,コマンドラインで後ろに指定したオプションを優先します。

本オプションで指定したプラグインが存在しない場合は,無視します。

プロジェクト・ファイル名>を省略した場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

/npall

Pluginsフォルダ以下のプラグインを1つもロードしない状態で,CS+をメイン・ウインドウを表示せずに起動します。

/np,または/lpオプションと同時に指定した場合は,本オプションを優先します。/lpallオプションと同時に指定した場合は,コマンドラインで後ろに指定したオプションを優先します。

プロジェクト・ファイル名>を省略した場合は,エラーを表示して,処理を終了します。

/lang△<表示言語名

OSの表示言語と異なる言語で表示する場合に指定します。

表示言語名

説明

ja-JP

日本語で表示します。

en-US

英語で表示します。

プラグイン・オプション>△[<プラグイン・オプションのパラメータ>,...]

プラグインに対するオプションを指定します(「(3) プラグイン・オプション」参照)。

プロジェクト・ファイル名

指定したプロジェクト・ファイル(拡張子:.mtpj)を読み込んだ状態で,CS+をメイン・ウインドウを表示せずに起動します。

備考 1.

/lp,/lpall,/np,/npallオプションを指定した場合,プラグインの管理 ダイアログの設定の変更は行いません。

備考 2.

CS+の実行中に[Ctrl]+[C]キーを押下すると,CS+を強制終了します。

備考 3.

/bb,/br,/bcbオプションを指定したとき,オプション ダイアログ[全般 - ビルド]カテゴリ設定に従ってビルドを実行します。例えば、[依存関係の更新結果の出力先]で[プロジェクト・フォルダ]を選択している場合、依存関係情報ファイルをプロジェクト・フォルダに出力します。

日本語OS以外で”/lang ja-JP”を指定した場合にはCC-RL,CC-RHコンパイラのメッセージは文字化けします。
イベント名などプロジェクト・ファイル(*.mtpj,*.mtud)やPCのユーザごとの情報ファイル(c1_user.mtpu)に保存された名前はそのまま表示されます。

 

なお,実行結果は,コマンド・プロンプト上に出力します。

図 2.112

コマンド・プロンプト(CubeSuite+.exeでビルドを実行した場合)

 

(2)

CubeSuiteW+.exeを実行する場合

CubeSuiteW+.exeを実行する場合は,[スタート]メニューから起動した場合と同様,メイン・ウインドウを表示したCS+の起動,プラグインの読み込みを行うことができます。

以下に,コマンドラインにおける指定形式を示します。

CubeSuiteW+.exe [△/np △<プラグイン名>[, <プラグイン名>,...]][△/npall]
    [△/lp △<プラグイン名>[, <プラグイン名>,...]][△/lpall][△/noproj]
    [△/nrs][△/lang △<表示言語名>]
    [△<プラグインに対するオプション>[△ <プラグイン・オプションのパラメータ>,...]]
    [△<プロジェクト・ファイル名>]

<>:パラメータを示します。

△ : 1個以上の空白を示します。

[ ] : [ ]内は省略可能です。

... : 直前の[ ]内のパターンの繰り返しが可能です。

 

以下に,各オプションの説明を示します。

オプション

説明

指定なし

[スタート]メニューから起動した場合と同様,CS+をメイン・ウインドウを表示して起動します。

/lp△<プラグイン名>△[,<プラグイン名>,...]

Pluginsフォルダ以下のプラグインのうち,指定したプラグインを読み込んで,メイン・ウインドウを表示してCS+を起動します。

プラグイン名>には,各dllファイルを格納しているフォルダ名を指定します。ただし,フォルダ名が"<プラグイン名>_nnn"(nnnは10進数の数値)の場合は,"_nnn"を含みません。なお,フォルダ名の大文字/小文字は区別しません。

カンマで区切ることにより,複数プラグイン名を指定可能です。

/lpオプション自体を複数記述した場合も許容し,各DLLをロードします。

/npオプションに同名のプラグインを指定した場合は,コマンドラインで後ろに指定したオプションを優先します。

本オプションで指定したプラグインが存在しない場合は,無視します。

/lpall

Pluginsフォルダ以下のプラグインをすべてロードする状態で,CS+をメイン・ウインドウを表示して起動します。

不正なオプションを指定した場合は,無視します。

/np△<プラグイン名>△[,<プラグイン名>,...]

Pluginsフォルダ以下のプラグインのうち,指定したプラグインを読み込まずに,メイン・ウインドウを表示してCS+を起動します。

プラグイン名には,各dllファイルを格納しているフォルダ名を指定します。ただし,フォルダ名が"<プラグイン名>_nnn"(nnnは10進数の数値)の場合は,"_nnn"を含みません。なお,フォルダ名の大文字/小文字は区別しません。

カンマで区切ることにより,複数プラグイン名を指定可能です。

/npオプション自体を複数記述した場合も許容し,各DLLをロードしません。

/lpオプションに同名のプラグインを指定した場合は,コマンドラインで後ろに指定したオプションを優先します。

本オプションで指定したプラグインが存在しない場合は,無視します。

/npall

Pluginsフォルダ以下のプラグインを1つもロードしない状態で,CS+をメイン・ウインドウを表示して起動します。

不正なオプションを指定した場合は,無視します。

/noproj

CS+の起動直後に読み込むプロジェクト(コマンドラインに指定したプロジェクト,または前回使用したプロジェクト)を読み込まずに,メイン・ウインドウを表示して起動します。

/nrs

ラピッド・スタート(「2.2 CS+を起動する」参照)によりすでに待機しているCS+が起動していても無視して,そのまま自プロセスを起動します。

/lang△<表示言語名

OSの表示言語と異なる言語で表示する場合に指定します。

表示言語名

説明

ja-JP

日本語で表示します。

en-US

英語で表示します。

プラグイン・オプション>△[<プラグイン・オプションのパラメータ>,...]

プラグインに対するオプションを指定します(「(3) プラグイン・オプション」参照)。

プロジェクト・ファイル名

指定したプロジェクト・ファイル(拡張子:.mtpj)を読み込んだ状態で,CS+をメイン・ウインドウを表示して起動します。

備考

/lp,/lpall,/np,/npallオプションを指定した場合,プラグインの管理 ダイアログの設定の変更は行いません。

日本語OS以外で"/lang ja-JP"を指定した場合に以下の動作となります。
- キーボードのユーザ設定ダイアログの説明内容は英語表記
- CC-RL,CC-RHコンパイラのメッセージは文字化け
イベント名などプロジェクト・ファイル(*.mtpj,*.mtud)やPCのユーザごとの情報ファイル(c1_user.mtpu)に保存された名前はそのまま表示されます。
外部ツールの起動など外部プログラムには効果がありません。

(3)

プラグイン・オプション

以下に,指定可能なプラグイン・オプションを示します。

オプション

説明

/ps△<スクリプト・ファイル名

Pythonコンソール・プラグインのオプションです。

CS+でプロジェクト・ファイルを読み込んだ後,<スクリプト・ファイル名>に記述している内容を実行します。

不要なパラメータを指定している場合,およびスクリプト・ファイルが読み込めない場合は,エラーを表示して,スクリプト・ファイルを実行しません。

 

スクリプト・ファイルの記述例を以下に示します。

debugger.Connect()
debugger.Download.LoadModule(r"C:\project\test\DefaultBuild\test.out")
debugger.Register.GetValue("pc")
breakpoint = BreakCondition()
breakpoint.Address = "func"
debugger.Breakpoint.Set(breakpoint)
debugger.Go(GoOption.WaitBreak)
debugger.Register.GetValue("pc")