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[全般 - ビルド]カテゴリ


全般に関わる設定のうち,ビルドに関連した設定を行います。

図 A.46

オプション ダイアログ([全般 - ビルド]カテゴリ)

 

ここでは,以下の項目について説明します。

[オープン方法]

-

[ツール]メニュー→[オプション...]を選択

[各エリアの説明]

(1)

[ラピッド・ビルドを行う]

 

ラピッド・ビルド機能を有効にします(デフォルト)。

 

ラピッド・ビルド機能を使用しません。

編集したソース・ファイルの保存時に,ビルドを自動で開始する機能です。
本機能を有効にすることにより,ソース・ファイルの編集と同時にビルドを行うことができます。
なお,本機能を使用する場合,ソース・ファイル編集後,こまめに上書き保存することを推奨します。
ラピッド・ビルド機能についての詳細は,以下を参照してください。

-

デバッグ専用プロジェクト以外を対象とする場合 : 「2.8.3 他の処理と平行してビルドを実行する

-

デバッグ専用プロジェクトを対象とする場合 : 「E.5.4 ラピッド・ビルドを実行する

(a)

[登録されたファイルの変更を監視する]

 

プロジェクトに登録されたソースファイルの変更を監視し,外部テキスト・エディタなどで編集/保存されたときに,ラピッド・ビルドを開始します。

 

プロジェクトに登録されたソースファイルの変更を監視し,外部テキスト・エディタなどで編集/保存されたときに,ラピッド・ビルドを開始しません(デフォルト)。

備考

本項目は,[ラピッド・ビルドを行う]チェック・ボックスにチェックが付いている場合のみ有効です。

注意 1.

本項目をチェックし,かつ,ラピッド・ビルドの対象となったファイルをビルド前に実行するコマンド,ビルド後に実行するコマンドなどで自動で編集/上書きするように登録した場合,ラピッド・ビルドが終了しなくなります。
ラピッド・ビルドが終了しなくなった場合は,本項目のチェックを外して,ラピッド・ビルドを停止してください。

注意 2.

本項目をチェックし,かつ,プロジェクトに登録されたソース・ファイルで存在しないファイル(プロジェクト・ツリーでグレー表示されたファイル)がある場合,エクスプローラなどでファイルを再登録しても,監視状態にはなりません。
監視状態にするためには,プロジェクト・ファイルを読み込み直すか,または本項目のチェックを一旦外してダイアログを閉じた後,再度本項目をチェックしてください。

(2)

[プロジェクト・ツリーに依存関係ファイルを表示する]

 

ソース・ファイルが依存しているファイル群をプロジェクト・ツリーに表示します。

 

ソース・ファイルが依存しているファイル群をプロジェクト・ツリーに表示しません(デフォルト)。

(3)

[ビルド成功時に品質記録情報をファイル出力する]

 

ビルド成功時に品質記録情報ファイルを出力します(デフォルト)。

 

ビルド成功時に品質記録情報ファイルを出力しません。

備考 1.

品質記録情報ファイルは,デバッグ専用プロジェクトをビルドする場合,ファイル単位でコンパイル/アセンブルする場合は出力しません。

備考 2.

品質記録情報ファイルには,以下の情報を出力します。

-

ファイルの作成日時

-

ビルド結果のログ

-

ビルド中に使用したコマンド・ファイルの情報

-

出力ファイル(*.abs, *.mot, *.bin)のハッシュ情報 (SHA1)

-

本製品の詳細バージョンや現在のプロジェクトの情報

備考 3.

品質記録情報ファイルは,各プロジェクトのプロジェクト・フォルダに“品質記録情報(プロジェクト名,ビルド・モード名).txt”というファイル名で出力します。
同名のファイルが存在する場合は上書きします。
また,プロジェクト・ツリーのビルド・ツール生成ファイル・ノードにも表示します。

(4)

[エラーが上限に達したらビルドを停止する]

 

ビルド時のエラー数の合計が[上限数]で指定した個数に達したときにビルドを停止します。

 

ビルド時のエラー数の合計が[上限数]で指定した個数に達してもビルドを停止しません(デフォルト)。

(a)

[上限数]

エラーの上限数を指定します。

キーボードより1~10000の数値を直接入力するか(半角数字のみ),または ボタンにより数値を選択することで指定します。デフォルトでは100が指定されています。

なお,本項目を空欄にして[OK],または[適用]ボタンをクリックした場合は,前回保存時の値に戻します。

備考

本項目は,[エラーが上限に達したらビルドを停止する]チェック・ボックスにチェックが付いている場合のみ有効です。

(5)

[依存プロジェクトにビルド・エラーがある場合はビルドをスキップする]

 

あるプロジェクトがビルドされる直前,依存しているプロジェクトにビルド・エラーがあるかをチェックし,エラーがあればそのプロジェクトのビルドをスキップします。

 

あるプロジェクトがビルドされる直前,依存しているプロジェクトにビルド・エラーがあるかをチェックせず,そのプロジェクトをビルドします(デフォルト)。

(6)

[依存関係の更新タイミング]

依存関係の更新を自動で行うタイミングを,以下の中からドロップダウン・リストにより選択します。

初回ビルド時のみ

プロジェクトを開いたあと,初回のビルドを実行する直前に依存関係を更新します(デフォルト)。

ビルドごと

ビルドを実行する直前に依存関係を更新します。

(7)

[依存関係の更新結果の出力先]

依存関係の更新結果の出力先を,以下の中からドロップダウン・リストにより選択します。

更新結果には,現在のビルド・モードのファイルの依存関係をテキストのツリー形式で表現したデータが出力されます。ツリーのノードにはプロジェクトに登録されているソースと,そのソースが依存しているファイル群が,プロジェクト・フォルダからの相対パスで再帰的に記述されます。

出力なし

依存関係の更新結果を出力しません(デフォルト)。

出力パネル

依存関係の更新結果を出力パネルに表示します。

プロジェクト・フォルダ

依存関係の更新結果をファイル(*.deps)に出力します。

出力先は,プロジェクト・フォルダ以下の現在のビルド・モード名フォルダです。

(8)

[プロジェクト間のパラレル・ビルドを有効にする]

 

プロジェクト間のパラレル・ビルドを有効にします。

依存関係のないプロジェクト同士を並列,かつ順不同でビルドし,トータルのビルド時間を短縮します。

 

プロジェクト間のパラレル・ビルドを行いません(デフォルト)。

注意

プロジェクト同士を順不同でビルドしたくない場合は,プロジェクト間の依存関係を設定する必要があります。プロジェクト間の依存関係の設定については,「2.4.7 プロジェクトのビルド順を設定する」を参照してください。

(9)

[利用可能な場合、依存関係の更新にコンパイラを使用し、解析速度より解析精度を上げる]

 

プロジェクトで選択したコンパイラが依存関係取得機能を利用可能な場合,依存関係の更新にコンパイラを使用し,解析速度より解析精度を上げます。

依存関係取得機能はCC-RH V1.00.00以上,CC-RX V2.00.00以上,CC-RL V1.00.00以上で利用可能です(デフォルト)。

 

依存関係の更新にコンパイラを使用せず,CS+内蔵の依存関係取得機能を使って取得します。

備考 1.

本オプションを有効にした場合,コンパイラを使用し#if ディレクティブも含めた依存関係の確認を行うため依存関係の解析精度が向上します。また,ビルド時に変更がないソース・ファイルのリコンパイルが発生しません。ただし,依存関係の更新に時間がかかることがあります。

備考 2.

依存関係の更新のタイミングは,オプションダイアログ -[全般 - ビルド]-[依存関係の更新タイミング]に依存します。

(10)

ボタン・エリア

初期値に戻す

現在表示している項目をすべてデフォルトに戻します。

[機能ボタン]

ボタン

機能

すべて初期値に戻す

本ダイアログのすべての設定項目をデフォルトの状態に戻します。

ただし,[全般 - 外部ツール]カテゴリでは,新規登録した内容の削除は行いません。

OK

変更した設定内容を適用し,本ダイアログをクローズします。

キャンセル

変更した設定内容を無効とし,本ダイアログをクローズします。

適用

変更した設定内容を適用します(本ダイアログをクローズしません)。

ヘルプ

本ダイアログのヘルプを表示します。