cre_flg

acre_flg

概要

イベントフラグの生成

C言語形式

 ER      cre_flg ( ID flgid, T_CFLG *pk_cflg );
 ER_ID   acre_flg ( T_CFLG *pk_cflg );
パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      flgid;
イベントフラグのID

I

 T_CFLG  *pk_cflg;
イベントフラグ生成情報を格納した領域へのポインタ



【 イベントフラグ生成情報T_CFLGの構造 】

 typedef struct  t_cflg {
         ATR     flgatr;         /*イベントフラグ属性*/
         FLGPTN  iflgptn;        /*初期ビット・パターン*/
 } T_CFLG;


機能

本サービス・コールは,信頼されたドメインに所属するタスクからのみ呼び出せます。

cre_flgは,指定されたflgidのイベントフラグをpk_cflgで指定された内容で生成します。acre_flgはpk_cflgで指定された内容でイベントフラグを生成し,生成したイベントフラグIDを返します。

1 ) イベントフラグ属性(flgatr
flgatrには以下を指定できます。


   flgatr := ( ( TA_TFIFO || TA_TPRI ) | ( TA_WSGL || TA_WMUL ) | [TA_CLR] )
- TA_TFIFO(= 0x0000)
イベントフラグの待ちキューの順序をFIFO順とします。


- TA_TPRI(= 0x0001)
イベントフラグの待ちキューの順序をタスクの現在優先度順とします。ただし,同じ現在優先度のタスクの中ではFIFO順です。
なお,TA_CLRの指定がない場合は,TA_TPRIを指定してもタスクの待ち行列はFIFO順で管理されます。この振る舞いは,μITRON4.0仕様の範囲外です。



- TA_WSGL(= 0x0000)
イベントフラグに対し,複数のタスクが待つことを禁止します。


- TA_WMUL(= 0x0002)
イベントフラグに対し,複数のタスクが待つことを許可します。


- TA_CLR(= 0x0004)
wai_flgpol_flgipol_flg,およびtwai_flgが正常終了するときに,イベントフラグのすべてのビットをクリアします。


2 ) 初期ビット・パターン(iflgptn
イベントフラグの初期ビット・パターンを指定します。


戻り値

マクロ

数値

意味



正の値

acre_flgの正常終了(生成されたイベントフラグID)

E_OK

0

cre_flgの正常終了

E_RSATR

-11

予約属性

- flgatrのbit0,bit1,bit2以外のビットが1

E_PAR

-17

パラメータ・エラー

- pk_cflg == NULL

E_ID

-18

不正ID番号(cre_flgのみ)

- flgid≦0

- flgid > VTMAX_FLG

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した。

- 非タスクから本サービス・コールを発行した。

- 「PSW.IPL > カーネル割り込みマスクレベル」の状態から本サービス・コールを発行した。

E_MACV

-26

メモリ・アクセス違反

- スタック・ポインタが呼出しタスクのユーザ・スタック領域の範囲外を指している。

- 呼び出しタスクからのpk_cflgが示す領域に対するオペランド・リード・アクセス許可がない。

E_OACV

-27

オブジェクト・アクセス違反

- 呼出しタスクは,信頼されたドメインに所属していない。

E_NOID

-34

空きIDなし(acre_flgのみ)

E_OBJ

-41

オブジェクト状態不正(cre_flgのみ)

- flgidのイベントフラグが存在する。