[デバッグ・ツール設定]タブでは,次に示すカテゴリごとに,デバッグ・ツールの基本設定を行います。
現在のメモリ・マッピングの状況が,メモリ領域の種別ごとに詳細表示されます。
このパネル上でマッピング値を変更することはできません。
I/O保護領域を追加,または削除する必要がある場合は,[メモリ・マッピング]プロパティを選択することで設定欄右端に表示される[...]ボタンのクリックによりオープンするメモリ・マッピング ダイアログで行います。
設定方法についての詳細は,メモリ・マッピング ダイアログの項を参照してください。
[メモリ・マッピング]プロパティを展開すると,次のサブ項目が表示されます。
外部領域でデバッガからリードしないアドレス範囲が該当します。メモリ・マッピング ダイアログで登録します。 |
ダウンロード以外の操作( メモリ パネルからの操作やライン・アセンブル)で内蔵フラッシュROM領域を編集した場合,編集内容は次の実行操作時にフラッシュROMに書き込まれます。 |
消去された状態のデータフラッシュROMの内容を参照すると,マイクロコントローラの仕様どおり不定値が表示されます。なお,デバッガからデータフラッシュROMの内容を書き換えた場合は,256バイト単位で書き込みを行います。書き込まれた領域は不定値とはなりません。 |
【RX71M, RX64Mグループ】 |
[メモリ種別]が外部領域については,デバッグ・ツールと切断中のみ変更可能です。
外部領域およびI/Oレジスタ領域のエンディアンを表示します。
[メモリ種別]が外部領域については,デバッグ・ツールと切断中のみ変更可能です。
デバッグ・ツールと接続することにより(「2.4.1 CS+にデバッグ・ツールを接続する」参照),各メモリ種別ごとの詳細表示を行います。 |
メモリ値の初期化を行う際に,ベリファイを行うか否かをドロップダウン・リストにより指定します。
[はい]を指定した場合,ダウンロードした際,ウォッチ パネルやメモリ パネルで値を変更した際にベリファイを行います。
このカテゴリでは,プログラム実行中におけるメモリ・アクセスに関する設定を行います。
このカテゴリ内の設定は,リアルタイム表示更新機能を使用する場合に必要となります。リアルタイム表示更新機能についての詳細は,「2.11.1.4 プログラム実行中にメモリの内容を表示/変更する」を参照してください。
プログラム実行中に,メモリに対してアクセスを許可するか否かをドロップダウン・リストにより指定します。
アクセスを許可する場合は[はい]を選択してください(デフォルトでは[いいえ]が指定されます)。
プログラム実行中に,ウォッチ パネル/メモリ パネルの表示内容を更新するか否かをドロップダウン・リストにより指定します。
表示内容の更新を行う場合は[はい]を選択してください(デフォルト)。
このプロパティは,[実行中に表示更新を行う]プロパティにおいて[はい]を指定した場合にのみ表示されます。
プログラム実行中に,ウォッチ パネル/メモリ パネルの表示内容を更新する間隔を100 ms単位で指定します。
直接入力により,100〜65500の範囲の整数(100 ms未満の端数切り上げ)を指定してください(デフォルトでは[500]が指定されます)。
なお,[実行中に表示更新を行う]プロパティにおいて指定値を[いいえ]から[はい]へ切り替えた場合,このプロパティには前回の設定値が表示されます。
このプロパティは,[トレース機能の用途]プロパティにおいて[リアルタイムRAMモニタ]を指定した場合にのみ表示され,[トレース]を指定した場合は[いいえ]の状態で表示されません。
このカテゴリでは,プログラム実行中におけるステータス・バーへのPC表示に関する設定を行います。
このプロパティは,プログラム実行中にステータス・バーへPC値を表示するかどうかを指定します。
[いいえ]を選択した場合,実行中のステータス・バーには“実行中”と表示されます。
このプロパティは,[実行中にPC表示を行う]プロパティにおいて[はい]を指定した場合にのみ表示されます。
プログラム実行中にステータス・バーのPC表示を更新する間隔を100ms単位で指定します。
直接入力により,100〜65500の整数(100ms未満は端数切り上げ)を指定してください。(デフォルトでは[500]が指定されます。)
なお,[実行中にPC表示を行う]プロパティにおいて指定値を[いいえ]から[はい]へ切り替えた場合,このプロパティには前回の設定値が表示されます。
エディタ パネル/逆アセンブル パネルにおいて,マウスのワンクリック操作でブレークポイントを設定する際に使用するブレークポイントの種別を次のドロップダウン・リストより指定します。
優先して使用するブレークポイントを使い切った状態で,ブレークポイントを設定した場合,自動的にもう片方のブレークポイントを設定します。
なお,ブレークポイントについての詳細は,「2.10.2 任意の場所で停止する(ブレークポイント)」を参照してください。
このカテゴリでは,エミュレーションシステムに関する設定を行います。
実行開始前およびブレーク後の指定ルーチン実行についての詳細は,「2.9.4 指定ルーチンを実行する【E1】【E20】【EZ Emulator】」を参照してください。
内蔵プログラムROM領域を書き換えるプログラム(ROM P/Eモードを使用したプログラムなど)をデバッグするか否かを指定します。
内蔵データフラッシュ領域を書き換えるプログラム(データフラッシュ P/Eモードを使用したプログラムなど)をデバッグするか否かを指定します。
ユーザ・プログラム実行前に,指定ルーチンを実行する必要があるか否かを指定します。
このプロパティは,[実行開始前に指定ルーチンを実行する]プロパティにおいて,[はい]が指定された場合のみ表示されます。
ユーザ・プログラムブレーク後に,指定ルーチンを実行する必要があるか否かを指定します。
ユーザ・プログラムブレーク直後に実行するアドレスを指定します。
このプロパティは,[ブレーク後に指定ルーチンを実行する]プロパティにおいて,[はい]が指定された場合のみ表示します。
指定ルーチン実行機能用のワークRAM配置アドレスを指定します。なお,アドレス値は4バイト単位の値を指定してください。(入力値が4バイト単位の値でなかった場合は,自動的に補正されます。)
指定したワークRAMの配置アドレスから[指定ルーチン実行機能用ワークRAMサイズ[バイト]]プロパティの表示サイズ分は,デバッガのファームウェアが使用します。
このプロパティは,[実行開始前に指定ルーチンを実行する]プロパティまたは,[ブレーク後に指定ルーチンを実行する]プロパティのいずれかにおいて[はい]が指定された場合のみ表示します。
このプロパティは,[実行開始前に指定ルーチンを実行する]プロパティまたは,[ブレーク後に指定ルーチンを実行する]プロパティのいずれかにおいて[はい]が指定された場合のみ表示します。
トレース機能を利用したリアルタイムRAMモニタ機能(RRM機能)として使用するか否かを指定します。
[リアルタイムRAMモニタ]を指定した場合,一部のトレース機能が使用できなくなります。
トレース機能の制限事項についての詳細は,「2.11.1.4 プログラム実行中にメモリの内容を表示/変更する」を参照してください。
なお,このプロパティは,プログラム実行停止中のみ変更可能です。
リアルタイムRAM モニタ機能を使用する場合は, E20 とターゲット・ボードを38 ピンでJTAG接続している必要があります。それ以外の接続の場合, あるいは, 38ピン/14ピン変換アダプタを使用している場合は [トレース] を選択してください。 |
【E20(JTAG)【RX600シリーズ】】 |
トレース取得するデータ種別をドロップダウン・リストより指定します。
指定可能なデータ種別はマイクロコントローラのシリーズにより異なります。
【E20(JTAG)【RX600シリーズ】】 |
このプロパティは,[トレース・データ種別]プロパティにおいて[分岐+データアクセス]または[データアクセス]を指定した場合にのみ表示されます。
ドロップダウン・リストには,次のバス・マスタが表示されます。
[トレース機能の用途]プロパティが[トレース]の場合、データアクセスのトレース結果については,指定したバス・マスタからのトレース結果のみをトレースパネルに出力します。
[トレース機能の用途]プロパティが[リアルタイムRAMモニタ]の場合,パス・マスタは[CPU]固定となり変更できません。 |
データアクセスのバス・マスタ選択機能が無いマイクロコントローラの場合は,[データアクセスのバス・マスタ]【RX71M, RX64Mグループ】プロパティは表示されません。その場合、バス・マスタは[CPU]固定となります。 |
[トレース機能の用途]プロパティにおいて,[リアルタイムRAMモニタ]が指定された場合,ドロップダウンリストより[外部出力しない]は指定できません。 |
[CPU実行優先]または[トレース出力優先]を指定した場合,トレース パネルにトレース・データが表示された状態でステップ・イン実行すると正しいトレース・データが表示されない場合があります。 |
ドロップダウン・リストには,次のメモリサイズが表示されます。
[トレース機能の用途]プロパティにおいて,[リアルタイムRAMモニタ]を指定した場合,プロパティ値は[1]と表示され変更不可状態となります。 |
収集するトレース・データにタイム・スタンプ情報を付加するか否かを指定します。
このプロパティは,[トレース機能の用途]プロパティにおいて,[トレース]を指定した場合のみ選択可能となります。
また,マイクロコントローラのシリーズや[トレース・データ種別]プロパティでの指定値によって変更可否が次のように切り替わります。
このプロパティは,[タイム・スタンプ出力]プロパティにおいて[はい]を指定した場合にのみ表示されます。
カウント値からタイム・スタンプを算出するためのカウント・ソースを入力します。
直接入力により,0.0001 - 999.999の間で指定してください。
なお,プロパティが空欄の場合,[接続用設定]タブの[クロック]カテゴリ内の[動作周波数[MHz]]プロパティの設定値がカウント・ソースとして代用されます。
このプロパティは,[タイム・スタンプ出力]プロパティにおいて[はい]を指定した場合にのみ表示されます。
[トレース・クロック・カウント・ソース[MHz]]プロパティで指定した周波数をさらに指定した値で分周(周波数を1/n倍に変換)した値が実際のタイム・スタンプの単位(1カウントあたりの周波数)になります。
トレースのタイム・スタンプ分周機能が無いマイクロコントローラの場合は,[トレース・クロック・カウント・ソースの分周比]【RX71M, RX64Mグループ】プロパティは表示されません。その場合,[分周なし]固定となります。 |
計測カウンタを32ビット×2本で使用するか,64ビット×1本で使用するかを指定します。
カバレッジ機能,およびこのカテゴリ内の設定についての詳細は,「2.15 カバレッジの測定【シミュレータ】【E20【RX71M, RX64Mグループ】】」を参照してください。