E1/E20/EZエミュレータは,システム起動時に汎用レジスタやコントロールレジスタの一部を初期化していますのでご注意ください(表 2.33)。なお,マイクロコントローラの初期値は不定です。
[CPUレジスタ]パネルにてレジスタ値を変更した場合,実際にレジスタに反映されるのはユーザプログラムの実行開始直前になります。debugger.Register.SetValueコマンドによる変更も同様です。 |
E1/E20/EZエミュレータ使用時は,低消費電力状態の解除要因の他に,[停止]ボタンによっても状態が解除され,ブレークします。
ユーザプログラム停止中に端子リセットによるリセットが発生した場合,JTAG接続ではリセット信号がマスクされます。なお,FINE接続ではマスクされずマイクロコントローラがリセットされます。
RES#,WAIT#端子が”Low”状態のままユーザプログラムをブレークしないでください。タイムアウトエラーが発生します。また,ブレーク中にWAIT#端子が”Low”固定状態になると,メモリアクセス時にタイムアウトエラーが発生します。 |
DMACはブレーク中でも停止しません。このため,転送要求が発生すると,DMA転送を実行します。使用上の注意事項の「2.22.8 DMAC,DTCに関して」も参照してください。
ブレーク中は,WDTのカウントは停止します。プログラム実行再開時に,カウントも再開します。
ユーザプログラム実行中にクロック発生回路の関連レジスタの値をメモリウィンドウ等から変更しないでください。クロック発生回路の関連レジスタについては,ご使用になるマイクロコントローラのハードウェアマニュアルを参照してください。
ユーザプログラム停止中(ランタイムデバッグ中を含む)であっても,タイマなどの機能も動作しています。ユーザプログラム停止中(ランタイムデバッグ中を含む)は,エミュレータで割り込みを禁止しているため,マスカブル割り込みの要求が発生しても受け付けられません。この割り込み要求は,ユーザプログラムの実行を開始した直後に受け付けられます。 |