13.4.4 データ・キュー情報

データ・キュー情報では,

1 ) データ・キュー名 dtqid

2 ) 属性(キューイング方式)dtqatr

3 ) データ数dtqcnt,メモリ領域名sec_nam

4 ) システム予約領域dtq

といった項目を個々のデータ・キューに対して定義します。

なお,データ・キュー情報として定義可能な数は,1つのIDに対して1個に限られます。

以下に,データ・キュー情報の記述形式を示します。

 
 CRE_DTQ ( dtqid, { dtqatr, dtqcnt[:sec_nam ], dtq } );


以下に,データ・キュー情報で記述する項目について示します。

1 ) データ・キュー名 dtqid

データ・キューの名前を指定します。
なお,dtqidとして指定可能な値は“オブジェクト名”に限られます。


備考 CF78V4では,データ・キュー名とIDの対応を以下に示した形式でシステム情報ヘッダ・ファイルに出力します。このため,処理プログラム内で該当システム情報ヘッダ・ファイルをインクルードすることにより,データ・キュー名をIDの代わりに利用することが可能となります。

【 システム情報ヘッダ・ファイル(C言語用)への出力形式 】

 #define dtqid   ID
 

【 システム情報ヘッダ・ファイル(アセンブリ言語用)への出力形式 】

 dtqid   .EQU     ID
 

 

2 ) 属性(キューイング方式)dtqatr

データ・キューの属性(キューイング方式)を指定します。
なお,dtqatrとして指定可能な値は“TA_TFIFO”に限られます。


TA_TFIFO: データの送信要求を行った順

3 ) データ数dtqcnt,メモリ領域名sec_nam

データ・キューのデータ・キュー領域にキューイング可能なデータの最大数,および,データ・キュー領域用に確保するメモリ領域の名前を指定します。
なお,dtqcntとして指定可能な値は“0x0〜0xff”に,seg_namとして指定可能な値は,“kernel_work0,kernel_work1,kernel_work2,kernel_work3のいずれか”に限られます。


【 データの割り付け先 】

kernel_work0: データを.kernel_work0セクションに割り付ける

kernel_work1: データを.kernel_work1セクションに割り付ける

kernel_work2: データを.kernel_work2セクションに割り付ける

kernel_work3: データを.kernel_work3セクションに割り付ける

4 ) システム予約領域dtq

システム予約領域です。
なお,dtqとして指定可能な値は“NULL”に限られます。