ルネサス
-SPace
出力範囲のメモリの空き領域を充てんします。
[指定形式]
-SPace[=data]
-
省略時解釈
なし
[詳細説明]
出力範囲のメモリの空き領域を,ユーザが指定するデータdataで充てんします。
dataに指定可能なものを以下に示します。
数値
16進数の数値
Random
乱数
空き領域の充てん方法は,-outputオプションで指定する出力範囲によって,以下のように異なります。
出力範囲としてセクションを指定した場合
指定したセクション間に空き領域が存在した場合に,指定データを出力します。
出力範囲として先頭アドレス,終了アドレスを指定した場合
指定した範囲内に空き領域が存在した場合に,指定データを出力します。
出力データ・サイズは,1,2,4バイト単位で有効となり,本オプションで指定する16進数の数値で決まります。 3バイト・データを指定した場合は,上位桁を0拡張し,4バイトのデータとして扱います。 奇数桁データを指定した場合は,上位桁に0拡張して,偶数桁入力として扱います。
空き領域のサイズが出力データ・サイズの倍数でない場合は,出力できるだけ出力し,警告を出力します。
[使用例]
100H番地から2FFH番地の範囲内で,メモリの空き領域に対してffHで充てんします。
>rlink a.obj b.obj -form=hexadecimal -output=file1=100-2ff -start=P1/100,P2/200 -space=ff
[備考]
本オプションにてデータの指定を省略した場合は,空き領域への充てんを行いません。
本オプションは,-form={binary|stype|hexadecimal}オプションを指定した場合のみ有効となります。
本オプションは,-outputオプションにて出力範囲を指定しなかった場合は無効となります。