.EQU


絶対式の値を持つネームを定義します。

[指定形式]

シンボル欄
ニモニック欄
オペランド欄
コメント欄
ネーム
.EQU
絶対式[.ビット位置]
[; コメント]
ネーム
.EQU
PSW[.ビット位置]
[; コメント]

[機能]

オペランド欄に指定した絶対式の値を持つネームを定義します。

[用途]

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ソース・プログラム中で使用する数値データをネームとして定義し,機械語命令や疑似命令のオペランドに数値データの代わりに記述できます。

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ソース・プログラム中で頻繁に使用する数値データはネームとして定義しておくと,ソース・プログラム中のあるデータ値を変更しなければならない場合に,そのネームのオペランド値を変更するだけですみます。

[詳細説明]

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.EQU疑似命令は,ソース・プログラムのどこに記述してもかまいません。

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すでに定義されたシンボルは再定義することはできません。

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.EQU疑似命令で生成したネームは.PUBLIC疑似命令で外部定義することができます。

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オペランドには以下を記述できます。

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絶対式

絶対式の定義は「(a) 絶対式」に従います。

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PSW

PSWが指定された場合,値は0xFFFFAとなります。

 

不正な記述をした場合はエラーとなります。

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オペランドに指定できる値の範囲は0x00000000〜0xFFFFFFFF,ビット位置に指定できる値の範囲は0〜7です。

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オペランドにリロケータブル項は記述できません。また,オペランドに演算結果がリロケータブル項となる演算子は記述できません。

[使用例]

定数式の指定

SYM1    .EQU    10
        MOV     A, #SYM1

 

シンボルの指定

SYM2    .EQU    0xFFE20
BSYM1   .EQU    SYM2.1
        SET1    BSYM1

 

PSWの指定

SYM3    .EQU    PSW
        MOV     SYM3, #10

 

SFR略号の指定

SYM4    .EQU    P0
        MOV     SYM4, #2