ルネサス
.OFFSET
セクション先頭からのオフセットを設定します。
[指定形式]
シンボル欄
ニモニック欄
オペランド欄
コメント欄
[ラベル:]
絶対式
[; コメント]
[機能]
-
.OFFSET疑似命令を記述した行以降の命令コード,またはデータが格納されるセクション先頭からのオフセットを設定します。
.OFFSET疑似命令以降,再びセクション定義疑似命令が現れるまで,有効です。
[詳細説明]
ソース・プログラムの先頭でセクション定義疑似命令が出現する前に,.OFFSET疑似命令が記述された場合は,セクション名は“.text”,再配置属性は“TEXT”となります。
オペランドの絶対式は「(a) 絶対式」の定義に従います。絶対式として不正な記述をした場合,または0x00000〜0xFFFFFの範囲を越える場合はエラーとなります。
1つのセクション定義中に,複数回記述できます。ただし,.OFFSET疑似命令記述行のオフセットよりも小さい値を設定した場合はエラーとなります。
.OFFSET疑似命令の行のオフセットから,本疑似命令によって指定されたオフセットまでの間の領域の初期値は“0x0”です。
.OFFSET疑似命令はセクションの再配置属性にBSSが付く場合は記述できません。エラーとなります。
[使用例]
.SECTION My_data, text
.OFFSET 0x12
MOV A, B ;オフセットは0x12になる