この節では,選択しているマイクロコントローラが初期停止状態,または特定のスタンバイモード機能を搭載している場合における,初期停止状態・スタンバイモード向けのデバッグ機能を有効にする方法,及び使用上の注意事項について説明します。
この節では一部の説明について,マイクロコントローラのステータスをメイン・ウインドウと同様に以下のように呼称します。
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Stop
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STOPモード中
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Initial Stop
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初期停止状態
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Deep Stop
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Deep Stopモード中
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Cyclic Run
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Cyclic Runモード中
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Cyclic Stop
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Cyclic Disableモード中
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Cyclic Disable
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メインコアがCyclic RunモードまたはCyclic Stopモードの時の,メインコア以外のコアの状態
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初期停止状態・スタンバイモードをデバッグする場合,以下の設定を行います。
プロパティ パネルの[接続用設定]タブ上の[ターゲット・ボードとの接続]カテゴリ
[初期停止・スタンバイモードをデバッグする]プロパティ
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[はい]
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(a) | 本機能を使用しない場合,スタンバイモードに遷移するプログラムはデバッグできません。 |
(b) | 本機能を使用する場合,以下の機能は使用できません。 |
注 | 非同期デバッグ・モードを使用する場合,初期停止状態に限り以下の方法でデバッグすることができます。 |
マイクロコントローラ(CPU)をリセットしてから実行する(初期停止デバッグ)
(c) | 本機能により以下のステータスのコア(PE)がデバッグ可能となります。 |
- | Cyclic Runモード中のCyclic Disable |
ただし,Cyclic Runモード中はフラッシュ書き換えを伴う以下の機能は使用できません。
また以下のステータスのコアについてはプログラム実行,CPUレジスタの参照,ブレーク・ポイントの設定,削除はできません。
- | Cyclic Runモード中のCyclic Disable |
以下のステータスのコアについてはデバッグ操作不可となります。ステータスの参照等一部のデバッグ機能のみ使用可能です。
- | Cyclic Stopモード中のCyclic Disable |