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タイミングチャート ウインドウ


端子に対する入力信号と出力信号をタイミング・チャートで表示します。

このウインドウでは,メイン・クロック単位で時間計測を行います。

ブラウズした信号データは,[ファイル]メニュー→[上書き保存]/[名前を付けて保存...]により,タイミングチャート・ファイル(*.wvo)として保存することができます。

保存した信号データは,[ファイル]メニュー→[開く...]の選択により復元することができます。

なお,プロジェクト・ファイルとして保存した場合,信号データは保存されませんが,設定した端子情報は保存されます(測定結果を保存する必要がない場合,この方法で問題ありません)。

注意 1.

保存したタイミングチャート・ファイルをオープンする際,またはプロジェクト・ファイルをオープンする際に,タイミングチャート・ファイルを保存した時点でのマイクロコントローラとは異なるマイクロコントローラでシミュレータGUIが起動されていた場合,そのマイクロコントローラに存在しない端子名の設定は復元されません。

注意 2.

このウインドウでメイン・クロック波形,およびサブ・クロック波形を表示することはできません。また,外部バス・インタフェース機能使用時に,外部バス・インタフェース機能で使用する端子の波形を表示することはできません。

図 A.59

タイミングチャート ウインドウ

 

ここでは,次の項目について説明します。

[オープン方法]

-

ボタンをクリック

-

[シミュレータ]メニュー→[タイミングチャート]を選択

[各エリアの説明]

(1)

インフォメーション・バー

このエリアは[表示]メニュー→[インフォメーション バー]により,表示/非表示の選択が可能です。

 

シミュレーション開始からマーカーAの位置までの時間を表示します。

 

シミュレーション開始からマーカーBの位置までの時間を表示します。

 

マーカーA,B間の時間を絶対値で表示します。

 

マーカーA,Bの位置情報の単位をドロップダウン・リストから選択します。

[編集]メニュー→[時間単位],およびコンテキスト・メニューの[時間単位]からも変更可能です。

 

波形データの表示倍率をドロップダウン・リストから選択します。なお,表示倍率を変更する際,波形データの一部が消去される場合には,確認 ダイアログが表示されます。

備考 1.

シミュレーション開始から,最大4,294,967,262クロックまでカウントすることができます。カウントが最大値に達した場合0に戻り,再度カウントを開始します。

備考 2.

プログラム実行中は表示倍率の設定欄が淡色表示になり変更できません。

(2)

クライアント・エリア

マーカー・エリア

マーカーA,Bのヘッド部分を表示します。

これらのマーカーはドラッグにより移動可能です。

 

マーカーA

 

マーカーB

端子エリア

このウインドウで表示する端子名を表示します。

端子の選択は,[編集]メニュー→[端子選択...]によりオープンする端子選択 ダイアログで行います。

波形エリア

端子エリアに指定した端子のデータをタイミング・チャート表示します。

なお,信号の種類により,デフォルトで次のように色分けされます。

端子のHIGH,LOW信号

ハイ・インピーダンス信号

未サンプリング状態の信号

備考 1.

端子データを格納するバッファはリング・バッファ形式のため,バッファがいっぱいになると最古のデータは,最新のデータによって上書きされます。
なお,バッファのサイズは,次のいずれかまでです。

-

端子変化点: 4,096箇所

-

クロック数: 2,147,483,631

-

描画横幅: 134,217,711ピクセル

備考 2.

[オプション]メニュー→[ウインドウのカスタマイズ...]の選択でオープンする書式設定 ダイアログにより,このエリア内の色/フォントを変更することができます。

[専用メニュー(タイミングチャート ウインドウ)]

(1)

[編集]メニュー

クリア

すべての波形データを削除します。

検索...

データ検索 ダイアログがオープンします。

データの検索を行います。

後方検索

選択端子の変化点を後方(左方向)に検索します。

前方検索

選択端子の変化点を前方(右方向)に検索します。

端子選択...

端子選択 ダイアログをオープンします。データを表示する端子を選択します。

時間単位

マーカーA,Bの位置情報の単位を選択します。

 

メインクロック

ウエイト時間の単位をメイン・クロックとします(デフォルト)。

マイクロ秒

ウエイト時間の単位をマイクロ秒とします。

ミリ秒

ウエイト時間の単位をミリ秒とします。

(2)

[表示]メニュー

波形表示

マーカー・エリアと波形エリアの表示/非表示を切り替えます。

インフォメーション バー

インフォメーション・バーの表示/非表示を切り替えます。

ズーム

波形データの表示倍率を選択します。なお,表示倍率を変更する際,波形データの一部が消去される場合には,確認 ダイアログが表示されます。

 

x 1/32

表示倍率を1/32倍にします。

x 1/16

表示倍率を1/16倍にします。

x 1/8

表示倍率を1/8倍にします。

x 1/4

表示倍率を1/4倍にします。

x 1/2

表示倍率を1/2倍にします。

x 1

表示倍率を1倍にします。

x 2

表示倍率を2倍にします。

x 4

表示倍率を4倍にします。

x 8

表示倍率を8倍にします。

x 16

表示倍率を16倍にします。

x 32

表示倍率を32倍にします。

(3)

[オプション]メニュー

ウインドウのカスタマイズ...

書式設定 ダイアログをオープンします。

[[タイミングチャート]ツールバー]

 

すべての波形データを削除します。

 

選択端子の変化点を後方(左方向)に検索します。

 

選択端子の変化点を前方(右方向)に検索します。

 

端子選択 ダイアログをオープンします。

データを表示する端子を選択します。

 

波形データの表示倍率をドロップダウン・リストから選択します。なお,表示倍率を変更する際,波形データの一部が消去される場合には,確認 ダイアログが表示されます。

[コンテキスト・メニュー]

クライアント・エリアにおいて,次のコンテキスト・メニューを表示します。

クリア

すべての波形データを削除します。

検索

データ検索 ダイアログをオープンします。

データの検索を行います。

後方検索

選択端子の変化点を後方(左方向)に検索します。

前方検索

選択端子の変化点を前方(右方向)に検索します。

端子選択...

端子選択 ダイアログをオープンします。

データを表示する端子を選択します。

波形表示

マーカー・エリアと波形エリアの表示/非表示を切り替えます。

時間単位

マーカーA,Bの位置情報の単位を選択します。

ズーム

波形データの表示倍率を選択します。なお,表示倍率を変更する際,波形データの一部が消去される場合には,確認 ダイアログが表示されます。

マーカAの配置

マーカーAをマウス・カーソル位置に配置します。

[Shift]キー+クリックでも同様の操作が可能です。

マーカBの配置

マーカーBをマウス・カーソル位置に配置します。

[Ctrl]キー+クリックでも同様の操作が可能です。

[操作方法]

(1) 端子の選択

(2) タイミング・チャートの表示

(3) タイミング・チャートのクリア

(4) タイミング・チャートのタイミング計測

(5) データの検索

(6) リセット時の動作

 

(1)

端子の選択

タイミング・チャートを表示するためには,最初に表示する端子を選択する必要があります。

端子の選択は,ツールバーの ボタンのクリック,または[編集]メニュー→[端子選択...]の選択によりオープンする端子選択 ダイアログで行います。これにより,端子エリアに選択した端子名が表示されます。

(2)

タイミング・チャートの表示

プログラムを実行することにより,選択した端子の波形がタイミング・チャート形式で表示されます。

備考

タイミング・チャートを非表示にすることでシミュレーション速度を速めることができます。
非表示にするには,[表示]メニュー→[波形表示]を選択します(チェックなしにする)。
非表示時は,マーカー・エリア,および波形エリアは淡色表示され,中央に“Display OFF”と表示されます。

(3)

タイミング・チャートのクリア

[編集]メニュー→[クリア]の選択により,タイミング・チャートの表示波形はすべてクリアされます。

(4)

タイミング・チャートのタイミング計測

マーカーA,Bを使用し,2箇所をマーキングすることで2点間のタイミング計測を行います。各マーカーの時間,およびマーカー間の時間はインフォメーション・バーに表示されます。

マーカーの配置は,マーカー・ヘッドをドラッグすることにより目的の位置への移動することができます。また,コンテキスト・メニュー→[マーカAの配置]/[マーカBの配置]の選択によっても,マーカーが現在のマウス・カーソルの位置に移動します。

なお,最後にクリックしたマーカーは選択マーカーとなり,データの検索の対象となります。

図 A.60

マーカーAとマーカーB

(5)

データの検索

タイミング・チャートのデータ検索機能には,次の2種類があります。

(a)

単純検索

単純検索は1つの端子の変化点を検索する機能です。

検索したい端子名を端子エリアで1つ選択し,[編集]メニュー→[後方検索]/[前方検索]を選択します。これにより,変化点が検索されたデータ位置に選択マーカーが移動します。

(b)

詳細検索

詳細検索では複数端子の様々なデータの組み合わせによる検索を行います。

検索データの設定は,[編集]メニュー→[検索...]の選択によりオープンするデータ検索 ダイアログで行います。検索結果は単純検索と同様に,ヒットしたデータ位置に選択マーカーが移動します。

(6)

リセット時の動作

CPUリセット,またはシミュレータGUIのリセットが発生した場合,タイミング・チャートの表示波形はすべてクリアされます。