アセンブラにコード・セクションの開始を指示します。
[指定形式]
シンボル欄
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ニモニック欄
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オペランド欄
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コメント欄
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[セクション名]
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.cseg
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[再配置属性]
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[; コメント]
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[機能]
- | .cseg疑似命令は,アセンブラにコード・セクションの開始を指示します。 |
- | .cseg疑似命令以降に記述した命令は,再びセクション定義疑似命令が現れるまでコード・セクションに属します。 |
[用途]
- | .cseg疑似命令で定義するコード・セクションには,インストラクションや.db,.dw疑似命令等を記述します。 |
- | サブルーチンなどの1つの機能を持つ単位の記述は,1つのコード・セクションとして定義します。 |
[詳細説明]
- | コード・セクションの開始アドレスは,.org疑似命令により指定できます。 |
- | 再配置属性とは,セクションの配置アドレスの範囲を限定するものです。
次に,.csegの再配置属性を示します。 |
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TEXT
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プログラムを配置します。
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.text
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2
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PCTEXT
【V1.07.00以降】
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位置独立のプログラムを配置します。
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.pctext
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2
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ZCONST
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定数データ用(読み出し専用)のセクションで,r0と16ビットのディスプレースメントを用いて1命令で参照されるメモリ範囲(r0からプラス方向に最大32Kバイト)へ配置します。
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.zconst
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4
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ZCONST23
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定数データ用(読み出し専用)のセクションで,r0 と23 ビットのディスプレースメントを用いて1 命令で参照されるメモリ範囲(r0 からプラス方向に最大4M バイト)に配置します。
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.zconst23
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4
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CONST
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定数データ用(読み出し専用)のセクションで,r0 と32 ビットのディスプレースメントを用いて2 命令で参照されるメモリ範囲(r0 からプラス方向に最大4G バイト)に配置します。
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.const
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4
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PCCONST16
【V1.07.00以降】
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位置独立の定数データ用(読み出し専用)のセクションで,__pc_dataシンボルから16ビットのディスプレースメントを用いて1命令で参照されるメモリ範囲(__pc_dataから最大±32Kバイト)へ配置します。
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.pcconst16
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4
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PCCONST23
【V1.07.00以降】
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位置独立の定数データ用(読み出し専用)のセクションで,__pc_dataシンボルから23ビットのディスプレースメントを用いて1命令で参照されるメモリ範囲(__pc_dataから最大±4Mバイト)へ配置します。
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.pcconst23
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4
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PCCONST32
【V1.07.00以降】
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位置独立の定数データ用(読み出し専用)のセクションで,__pc_dataシンボルから32ビットのディスプレースメントを用いて2命令で参照されるメモリ範囲へ配置します。
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.pcconst32
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4
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- | -picオプション指定時に,TEXTを指定した場合 |
- | -picオプションを指定せずに,PCTEXTを指定した場合 |
- | -pirodオプション指定時に,CONST,ZCONST,ZCONST23のいずれかを指定した場合 |
- | -pirodオプションを指定せずに,PCCONST16,PCCONST23,PCCONST32のいずれかを指定した場合 |
- | セクション定義疑似命令を記述していない場合の,命令やデータの配置先セクションは,-picオプションを指定していない場合は“.text”セクション,-picオプションを指定している場合は“.pctext”セクションです。 |
- | .cseg疑似命令のシンボル欄にセクション名を記述することにより,そのコード・セクションにシンボル(名前)を付けることができます。セクション名が省略されたコード・セクションには,アセンブラが自動的にデフォルトのセクション名を与えます。 |
- | デフォルトのセクション名は上記の再配置属性を持つものとし,別の再配置属性を指定することはできません。 |