Everything

INCLUDE


ほかのソース・モジュール・ファイルの一連のステートメントを引用します。

[指定形式]

[△]$[△]INCLUDE[△]([△]ファイル名[△])[△][;コメント]

[機能]

-

指定されたファイルの内容を指定された行以降に挿入展開し,アセンブルします。

[用途]

-

複数のソース・モジュール中で共通に記述する比較的大きな一連のステートメントを1つのファイル(インクルード・ファイル)としてまとめておきます。
各ソース・モジュール中で,その一連のステートメントを引用する必要があるとき,INCLUDE制御命令により,必要とするインクルード・ファイル名を指定します。
これにより,ソース・モジュールの記述作業を軽減することができます。

[詳細説明]

-

INCLUDE制御命令は,通常のソースにのみ記述することができます。

-

オプション(-l)で,インクルード・ファイルのサーチ・パスを指定することができます。

-

インクルード・ファイルの読み込みパスのサーチの順番は,次のとおりです。

(a)

オプション(-I)で指定されたフォルダ

(b)

標準インクルード・ファイル・フォルダ

(c)

ソース・ファイルのあるフォルダ

(d)

(元の)Cソース・ファイルのあるフォルダ

(e)

カレント・フォルダ

 

-

インクルード・ファイルは,ネスティングすることが可能です(ネスティングとは,インクルード・ファイル中で,別のインクルード・ファイルを指定することです)。

-

インクルード・ファイルのネスト・レベルの最大値は4,294,967,294(=0xFFFFFFFE)(理論値)です。ただし,実際には利用可能なメモリ量に依存します。

-

インクルード・ファイルがオープンできない場合,メッセージが出力され,アセンブルが中止されます。

-

1つのインクルード・ファイル中に,セクション定義疑似命令やマクロ定義疑似命令や条件アセンブル制御命令のような開始から終了までのブロックがあるものは,その対応が取れた状態で,閉じなければなりません。対応が取れてないあるいは閉じていない場合はエラーとします。