第13章  システム構成管理機能


本章では,RI600PXが提供しているシステム構成管理機能について解説しています。

13.1 概  要

RI600PXにおけるシステム構成管理機能では,バージョン情報を参照する機能を提供しています。

13.2 バージョン情報の参照

バージョン情報の参照は,以下に示したサービス・コールを処理プログラムから発行することにより実現されます。

- ref_veriref_ver
バージョン情報をパラメータpk_rverで指定された領域に格納します。
以下に,本サービス・コールの記述例を示します。


 #include        "kernel.h"              /*標準ヘッダ・ファイルの定義*/
 #include        "kernel_id.h"           /*cfg600pxが出力するヘッダ・ファイルの定義*/
 #pragma task Task1                      /*備考2参照*/
 void Task1 ( VP_INT exinf );            /*備考2参照*/
 void Task1 ( VP_INT exinf )
 {
         T_RVER  pk_rver;                /*データ構造体の宣言*/
         UH      maker;                  /*変数の宣言*/
         UH      prid;                   /*変数の宣言*/
 
         ............
         ............
 
         ref_ver ( &pk_rver );          /*バージョン情報の参照*/
 
         maker = pk_rver.maker;         /*メーカコードの獲得*/
         prid = pk_rver.prid;           /*カーネル識別番号の獲得*/
 
         ............
         ............
 }


備考1 バージョン情報T_RVERについての詳細は,「【バージョン情報T_RVERの構造 】」を参照してください。

備考2 システム・コンフィギュレーション・ファイルで生成したタスクについては,これらのステートメントはcfg600pxがkernel_id.hに出力するため,記述不要です。