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2.14.3.1 タイマ開始イベント/タイマ終了イベントを設定する

エディタ パネル/逆アセンブル パネルウォッチ パネルにおいて,タイマ計測を開始/終了するイベントを設定します。

(1)

タイマ開始イベントの設定方法

-

エディタ パネル/逆アセンブル パネルから設定する場合

タイマ計測を開始したい行/アドレス注1にキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの[タイマ設定]→[実行時にタイマ開始]→ [タイマ*注2に設定]を選択します。

タイマ開始イベントが,キャレット位置の行/アドレスに対応する先頭アドレスの命令に対して設定されます。

タイマ計測を開始したい変数にキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの[タイマ設定]→[読み書き時にタイマ開始]→ [タイマ*注2に設定]を選択します。

タイマ開始イベントが,キャレット位置の変数に対して設定されます。

 

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ウォッチ パネルから設定する場合

タイマ計測を開始したいウォッチ式注3にキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの[タイマ設定] → [読み書き時にタイマ開始] → [タイマ*注2に設定]を選択します。

タイマ開始イベントが,ウォッチ パネルのウォッチ式に対して設定されます。

(2)

タイマ終了イベントの設定方法

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エディタ パネル/逆アセンブル パネルから設定する場合

タイマ計測を終了したい行/アドレス注1にキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの[タイマ設定]→[実行時にタイマ終了]→ [タイマ*注2に設定]を選択します。
タイマ終了イベントが,キャレット位置の行/アドレスに対応する先頭アドレスの命令に対して設定されます。

タイマ計測を終了したい変数にキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの[タイマ設定]→[読み書き時にタイマ終了]→ [タイマ*注2に設定]を選択します。

タイマ終了イベントが,キャレット位置の変数に対して設定されます。

 

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ウォッチ パネルから設定する場合

タイマ計測を終了したいウォッチ式注3にキャレットを移動したのち,コンテキスト・メニューの[タイマ設定] → [読み書き時にタイマ終了] → [タイマ*注2に設定]を選択します。

タイマ終了イベントが,ウォッチ パネルのウォッチ式に対して設定されます。

 

注 1.

タイマ開始イベント/タイマ終了イベントは,アドレス表示がない行に設定することはできません。

注 2.

【E1】【E20】【EZ Emulator】
[タイマ*に設定]メニューの *には,タイマ計測区間の番号としてチャネル番号が表示されます。タイマ開始イベント/タイマ終了イベントを1区間で設定する場合,同じチャネル番号を選択してください。
なお,選択可能なチャネル番号は,マイクロコントローラおよびプロパティ パネル[デバッグ・ツール設定]タブ上の[タイマ]【E1】【E20】【EZ Emulator】カテゴリの次のプロパティ設定により異なります。

マイクロコントローラ

[カウンタを64bitで使用する]プロパティ

機能

RX600, RX700シリーズ

いいえ

[タイマ1に設定]および[タイマ2に設定]の2区間(32bit)から指定可能

はい

[タイマ1に設定]の1区間(64bit)のみを指定可能

RX200シリーズ

[タイマ1に設定]の1区間(24bit)のみを指定可能

【シミュレータ】
1区間固定で区間指定がないため,[タイマ*に設定]メニューは表示されません。

注 3.

対象となるウォッチ式は,グローバル変数/関数内スタティック変数/ファイル内スタティック変数/IOレジスタのみとなります。

注意 1.

【E1】【E20】【EZ Emulator】
タイマ開始/終了イベントのどちらか片方の設定でもタイマ計測できます。タイマ開始イベントのみを設定した場合,プログラムの実行停止でタイマ計測は終了します。また,タイマ終了イベントのみを設定した場合,プログラムの実行開始でタイマ計測を開始します。
【シミュレータ】
タイマ開始/終了イベントの両方の設定でタイマ計測が有効になります。そのため,タイマ開始/終了イベントのどちらか片方の設定ではタイマ計測できません。

注意 2.

【シミュレータ】
タイマ開始/終了イベントはそれぞれ1点のみ設定可能です。複数のイベントを組み合わせることはできません。

図 2.157

ソース・テキスト上の変数に対するタイマ開始イベント(アクセス系)の設定例【E1】【E20】【EZ Emulator】

図 2.158

ソース・テキスト上の変数に対するタイマ開始イベント(アクセス系)の設定例【シミュレータ】

図 2.159

ウォッチ式に対するタイマ開始イベント(アクセス系)の設定例【E1】【E20】【EZ Emulator】

図 2.160

ウォッチ式に対するタイマ開始イベント(アクセス系)の設定例【シミュレータ】

 

タイマ開始イベント/タイマ終了イベントが設定されると,該当行/アドレス/ウォッチ式のイベント・エリアに次のイベント・マークが表示されます。

また,イベント パネル上において,タイマ計測イベントとして1つにまとめて管理されます(タイマ計測イベント項目の“+”マークをクリックすることにより,設定したタイマ開始イベント/タイマ終了イベントの情報を確認することができます)。

表 2.15

タイマ開始イベント/タイマ終了のイベント・マーク

種別

イベント・マーク

タイマ開始

 

タイマ終了

 

図 2.161

タイマ開始イベント/タイマ終了イベントの設定例(逆アセンブル パネルの場合)

注意

【シミュレータ】
タイマ開始/終了イベントが同じ命令実行で成立した場合,計測状態によって次の動作となります。

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タイマ計測が開始されている場合
タイマ計測を停止し,計測結果に反映します。

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タイマ計測が開始されていない場合
タイマ計測を行いません。

備考

イベントの設定状態によりイベント・マークは異なります(「2.17.1 設定状態(有効/無効)を変更する」参照)。
また,すでにイベントが設定されている箇所で,新たにイベントを設定した場合は,複数のイベントが設定されていることを示すイベント・マーク( )が表示されます。