[システム・コンフィギュレーション・ファイル関連情報]タブ

本タブでは,使用するシステム・コンフィギュレーション・ファイルに対して,次に示すカテゴリごとに詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

- システム情報テーブル・ファイル

- システム情報ヘッダ・ファイル

- エントリ・ファイル

図A−6  [システム・コンフィギュレーション・ファイル関連情報]タブ



ここでは,次の項目について説明しています。

- [オープン方法]

- [各エリアの説明]

[オープン方法]

- プロジェクト・ツリー パネル上において,システム・コンフィギュレーション・ファイルを選択したのち,[表示]メニュー→[プロパティ]を選択,またはコンテキスト・メニュー→[プロパティ]を選択

備考 すでにプロパティ パネルがオープンしている場合,プロジェクト・ツリー パネル上において,システム・コンフィギュレーション・ファイルを選択することで,選択した項目の詳細情報を表示します。

[各エリアの説明]

1 ) [システム情報テーブル・ファイル]カテゴリ

システム情報テーブル・ファイルに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

ファイルを生成する

システム情報テーブル・ファイルを出力するか否か,およびシステム・コンフィギュレーション・ファイルを変更した場合にシステム情報テーブル・ファイルを更新するか否かを選択します。

デフォルト

はい(.cfgファイル変更時に更新する)(-i)

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい(.cfgファイル変更時に更新する)(-i)

システム情報テーブル・ファイルを新規出力し,プロジェクト・ツリーに表示します。

システム情報テーブル・ファイルがすでに存在するときにシステム・コンフィギュレーション・ファイルを変更した場合は,システム情報テーブル・ファイルを更新します。

はい(.cfgファイル変更時に更新しない)(-ni)

システム・コンフィギュレーション・ファイルを変更しても,システム情報テーブル・ファイルを更新しません。

システム情報テーブル・ファイルが存在しないときに本項目を選択した場合は,ビルド時にエラーとなります。

いいえ(プロジェクトに登録しない)(-ni)

システム情報テーブル・ファイルの出力を行わず,プロジェクト・ツリーにも表示しません。

システム情報テーブル・ファイルが存在するときに本項目を選択しても,ファイル自体の削除は行いません。

出力フォルダ

システム情報テーブル・ファイルを出力するフォルダを指定します。

相対パスで指定した場合は,プロジェクト・フォルダを基点とします。

絶対パスで指定した場合は,プロジェクト・フォルダを基点とした相対パスに変換されます(ドライブが異なる場合を除く)。

埋め込みマクロとして次のマクロ名があります。

%BuildModeName%:ビルド・モード名に置換します。

空欄にした場合は,マクロ名“%BuildModeName%”が表示されます。

なお,本プロパティは,[ファイルを生成する]プロパティで[いいえ(プロジェクトに登録しない)(-ni)]を選択した場合は表示されません。

デフォルト

%BuildModeName%

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力,または[...]ボタンをクリックし,フォルダの参照 ダイアログによる編集

指定可能値

247文字までの文字列

ファイル名

システム情報テーブル・ファイル名を指定します。

ファイル名を変更すると,プロジェクト・ツリーに表示しているファイル名も変更します。

拡張子は“.s”を指定してください。拡張子が異なる場合や省略した場合は,“.s”が自動的に付加されます。

[コンフィギュレータ起動設定]カテゴリカテゴリの[ファイル名]プロパティと同じファイル名を指定することはできません。

なお,本プロパティは,[ファイルを生成する]プロパティで[いいえ(プロジェクトに登録しない)(-ni)]を選択した場合は表示されません。

デフォルト

sit.s

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力

指定可能値

259文字までの文字列



2 ) [システム情報ヘッダ・ファイル]カテゴリ

システム情報ヘッダ・ファイルに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

ファイルを生成する

システム情報ヘッダ・ファイルを出力するか否か,およびシステム・コンフィギュレーション・ファイルを変更した場合にシステム情報ヘッダ・ファイルを更新するか否かを選択します。

デフォルト

はい(.cfgファイル変更時に更新する)(-d)

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい(.cfgファイル変更時に更新する)(-d)

システム情報ヘッダ・ファイルを出力し,プロジェクト・ツリーに表示します。

システム情報ヘッダ・ファイルがすでに存在するときにシステム・コンフィギュレーション・ファイルを変更した場合は,システム情報ヘッダ・ファイルを更新します。

はい(.cfgファイル変更時に更新しない)(-nd)

システム・コンフィギュレーション・ファイルを変更しても,システム情報ヘッダ・ファイルを更新しません。

システム情報ヘッダ・ファイルが存在しないときに本項目を選択した場合は,ビルド時にエラーとなります。

いいえ(プロジェクトに登録しない)(-nd)

システム情報ヘッダ・ファイルの出力を行わず,プロジェクト・ツリーにも表示しません。

システム情報ヘッダ・ファイルが存在するときに本項目を選択しても,ファイル自体の削除は行いません。

出力フォルダ

システム情報ヘッダ・ファイルを出力するフォルダを指定します。

相対パスで指定した場合は,プロジェクト・フォルダを基点とします。

絶対パスで指定した場合は,プロジェクト・フォルダを基点とした相対パスに変換されます(ドライブが異なる場合を除く)。

埋め込みマクロとして次のマクロ名があります。

%BuildModeName%:ビルド・モード名に置換します。

空欄にした場合は,マクロ名“%BuildModeName%”が表示されます。

なお,本プロパティは,[ファイルを生成する]プロパティで[いいえ(プロジェクトに登録しない)(-nd)]を選択した場合は表示されません。

デフォルト

%BuildModeName%

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力,または[...]ボタンをクリックし,フォルダの参照 ダイアログによる編集

指定可能値

247文字までの文字列

ファイル名

システム情報ヘッダ・ファイル名を指定します。

ファイル名を変更すると,プロジェクト・ツリーに表示しているファイル名も変更します。

拡張子は“.h”を指定してください。拡張子が異なる場合や省略した場合は,“.h”が自動的に付加されます。

なお,本プロパティは,[ファイルを生成する]プロパティで[いいえ(プロジェクトに登録しない)(-nd)]を選択した場合は表示されません。

デフォルト

kernel_id.h

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力

指定可能値

259文字までの文字列



3 ) [エントリ・ファイル]カテゴリ

エントリ・ファイルに関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

ファイルを生成する

エントリ・ファイルを出力するか否か,およびシステム・コンフィギュレーション・ファイルを変更した場合にエントリ・ファイルを更新するか否かを選択します。

デフォルト

はい(.cfgファイル変更時に更新する)(-e)

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい(.cfgファイル変更時に更新する)(-e)

エントリ・ファイルを出力し,プロジェクト・ツリーに表示します。

エントリ・ファイルがすでに存在するときにシステム・コンフィギュレーション・ファイルを変更した場合は,エントリ・ファイルを更新します。

はい(.cfgファイル変更時に更新しない)(-ne)

システム・コンフィギュレーション・ファイルを変更しても,エントリ・ファイルを更新しません。

エントリ・ファイルが存在しないときに本項目を選択した場合は,ビルド時にエラーとなります。

いいえ(プロジェクトに登録しない)(-ne)

エントリ・ファイルの出力を行わず,プロジェクト・ツリーにも表示しません。

エントリ・ファイルが存在するときに本項目を選択しても,ファイル自体の削除は行いません。

出力フォルダ

エントリ・ファイルを出力するフォルダを指定します。

相対パスで指定した場合は,プロジェクト・フォルダを基点とします。

絶対パスで指定した場合は,プロジェクト・フォルダを基点とした相対パスに変換されます(ドライブが異なる場合を除く)。

埋め込みマクロとして次のマクロ名があります。

%BuildModeName%:ビルド・モード名に置換します。

空欄にした場合は,マクロ名“%BuildModeName%”が表示されます。

なお,本プロパティは,[ファイルを生成する]プロパティで[いいえ(プロジェクトに登録しない)(-ne)]を選択した場合は表示されません。

デフォルト

%BuildModeName%

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力,または[...]ボタンをクリックし,フォルダの参照 ダイアログによる編集

指定可能値

247文字までの文字列

ファイル名

エントリ・ファイルを指定します。

ファイル名を変更すると,プロジェクト・ツリーに表示しているファイル名も変更します。

拡張子は“.s”を指定してください。拡張子が異なる場合や省略した場合は,“.s”が自動的に付加されます。

[システム情報テーブル・ファイル]カテゴリカテゴリの[ファイル名]プロパティと同じファイル名を指定することはできません。

なお,本プロパティは,[ファイルを生成する]プロパティで[いいえ(プロジェクトに登録しない)(-ne)]を選択した場合は表示されません。

デフォルト

entry.s

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力

指定可能値

259文字までの文字列

出力方式

基本情報で定義した基本クロック用タイマ割り込み,および割り込みハンドラ情報で定義したEIレベル・マスカブル割り込みが発生した際の分岐方式を選択します。

デフォルト

直接ベクタ方式

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

テーブル参照方式(-intbp)

テーブル参照方式のエントリ・ファイルとなります。

直接ベクタ方式

直接ベクタ方式のエントリ・ファイルとなります。

割り込みハンドラ・アドレス・テーブルのベース・アドレス

割り込みハンドラ・アドレス・テーブルのベース・アドレスを指定します。

なお,本プロパティは,[出力方式]プロパティで[直接ベクタ方式]を選択した場合は表示されません。

デフォルト

0x0

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力

指定可能値

0x0〜0xffffffff

例外ハンドラ・ベクタ・アドレスを指定する

例外ハンドラ・ベクタ・アドレスを指定するか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい(-ebase)

例外ハンドラ・ベクタ・アドレスを指定します。

いいえ

例外ハンドラ・ベクタ・アドレスを指定しません。

例外ハンドラ・ベクタ・アドレス

例外ハンドラ・ベクタ・アドレスを指定します。

なお,本プロパティは,[例外ハンドラ・ベクタ・アドレスを指定する]プロパティで[いいえ]を選択した場合は表示されません。

デフォルト

0x0

変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力

指定可能値

0x0〜0xffffffff



4 ) [コンフィギュレータ起動設定]カテゴリ

コンフィギュレータcf850v4の起動オプションを設定します。

ユーザ指定オプション

cf850v4に渡すユーザ任意のオプションを設定します。

デフォルト



変更方法

テキスト・ボックスによる直接入力

指定可能値

-peid=数値

PE番号を指定します。数値の指定方法は「18.2.1 コマンド・ラインからの起動」を参照してください。



備考 コンフィギュレータ起動設定は,RI850V4 を使用するプロジェクトごとに設定する項目であり,ユーザ指定オプションに複数のPE番号を同時に指定することはできません。従って,RI850V4を使用するプロジェクトでは,一つのプロジェクトにつき対応するPE数は一つとなるようにしてください。