CS+を使用した,プログラムの基本的なデバッグ手順は次のとおりです。
Windowsの[スタート]メニューからCS+を起動します。
プロジェクトの新規作成,または既存のプロジェクトの読み込みを行います。
アクティブ・プロジェクトの設定,および使用するビルド・ツールの設定を行ったのち,ビルドを実行することにより,ロード・モジュールを作成します。
ホスト・マシンに,使用するデバッグ・ツール(Full-spec emulator/E1/E20/シミュレータ)を接続します。
(5)で選択したデバッグ・ツールの動作環境を設定します。
(3)で作成したロード・モジュールを,デバッグ・ツールへダウンロードします。
ダウンロードしたロード・モジュールの内容(ソース・ファイル)をエディタ パネル,または逆アセンブル パネルで表示します。
なお,実行したプログラムを任意の箇所で停止する場合は,あらかじめブレークポイント/ブレーク・イベント注を設定しておきます(「2.10.3 任意の場所で停止する(ブレークポイント)」/「2.10.4 任意の場所で停止する(ブレーク・イベント)」/「2.10.5 変数/I/Oレジスタへのアクセスで停止する」参照)。
使用するデバッグ・ツールにイベントを設定することにより実現する機能です。イベントを設定する際には,「2.18.6 イベント設定に関する留意事項」を参照してください。 |
選択しているマイクロコントローラがマルチコア対応版の場合,プログラムを実行する前に,デバッグ対象とするコア(PE:プロセッサ・エレメント)を選択してください(「2.8 コア(PE)の選択」参照)。 |
ただし,(10)でブレークポイント/ブレーク・イベントを設定している場合,設定したブレーク条件が満たされると同時にプログラムの実行は自動的に停止します。
プログラムを実行することにより取得した各種情報を確認します。
使用するデバッグ・ツールにイベントを設定することにより実現する機能です。イベントを設定する際には,「2.18.6 イベント設定に関する留意事項」を参照してください。 |
以後,必要に応じて(9)〜(12)を繰り返すことによりデバッグ作業を進めます。
なお,この際に,プログラムに変更を加えた場合は,(3),および(8)の操作も繰り返す必要があります。
必要に応じ,プログラム(メモリ内容)を任意のファイル形式(インテル拡張ヘキサ・フォーマット/モトローラ・Sタイプ・フォーマット/バイナリ・フォーマットなど)で保存します。