シミュレータを使用する場合の動作環境の設定を次のプロパティ パネルで行います。
プロパティ パネル上の該当するタブを選択し,次の設定を順次行ってください。
シミュレータは対象マイクロコントローラの各CPUコア種別に従い,以下のMPU,命令キャッシュがあるものとしてCPUコアの命令シミュレーションを行います。
CPU動作クロックは[接続用設定]タブの[メイン・クロック周波数[MHz]]プロパティで設定した周波数で動作します。
各種メモリや周辺モジュールに対するアクセスレイテンシを考慮していないため,対象デバイスと実行時間(サイクル数)が異なります。
このため,シミュレータの下記結果は対象デバイスと異なります。
トレース パネルの[パイプライン]エリア |
トレース パネルの[時間]エリア |
[デバッグ・ツール設定]タブの[トレースの取得対象]プロパティで[全てのコア]を選択したときのトレース結果(PE 間のタイミング) |
また,これらの情報は解析ツールの動的解析情報として使用されますが,対象デバイスと異なります。
なお,以下のPython関数を使用して,疑似的な割り込みを発生することは可能です。
詳細は,「CS+ Pythonコンソール編」を参照してください。
なお,デバイス仕様としてはアクセスに必要な手順がある領域に対して,シミュレータでは手順に従わなくてもアクセスできてしまいます。
【RH850G3M, RH850G3K, RH850G3MH, RH850G3KH】
External Memory/APB/Data Flash/PBUS/HBUS/Local RAM/Global RAM/AXI/Retention RAM/CPU Peripheral/Code Flash/Video RAM/SDRAM
なお,Retention RAM,VideoRAM,SDRAMはグローバルRAMと同様に取り扱います。
External Memory/APB/Data Flash/PBUS/HBUS/Local RAM/Cluster RAM/Retention RAM/IBUS/CPU Peripheral/Code Flash/Security Setting Area/Configuration Setting Area/Block Protection Area/Extended Data Area
Code FlashではCode Flash(Mirror),Code Flash(Blank check)は除きます。
Security Setting Area/Configuration Setting Area/Block Protection Area/Extended Data AreaはExternal Memoryと同様に取り扱います。
各製品のハードウェア仕様に依存するシステム・レジスタ(LSU制御機能レジスタ,データバッファ制御機能レジスタ,ハードウェア機能レジスタ等)はサポートしていません。
出力 パネルの[キャッシュ・レート]タブでキャッシュ・ヒット率(キャッシュへのアクセス回数に対するヒット回数の割合)を表示しますが,対象デバイスとは異なる場合があります。 |
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