2.13.10 デバッグ命令を埋め込んで情報を出力する

RH850ファミリは,ユーザ・アプリケーション内にデバッグ命令を埋め込んでソフトウェア・トレースを出力できる機能を備えています。

ユーザ・アプリケーション内に各命令を埋め込むことで,アプリケーションの解析に活用することができます。

また,CS+の一部のソリューションでは,DBTAGを使用して機能を実現しています。

備考

各デバッグ命令については「RH850G3M/G3MH/G3K/G3KH ユーザーズマニュアル デバッグ命令編」を参照してください。

(1)

各ソリューションによるデバッグ命令の使用方法について

各ソリューションによるデバッグ命令の使用方法については,以下を参照してください。

(2)

ソフトウェア・トレースの動作設定について

ソフトウェア・トレースの動作設定については「2.13.1 トレース動作の設定をする」を参照してください。

注意

ソフトウェア・トレースの出力結果のみを参照する場合はPythonコンソールを使用してください。

(3)

DBTAGのimm10ついて

DBTAGで出力可能なimm10については,CS+の各ソリューションの同時使用を考慮して,以下のフォーマットを定義しています。

 

[9:3]:ID番号

[2:0]:カテゴリ

 

CS+ではカテゴリとして0b001を使用します。

各ソリューションで使用しているID番号は以下です。(括弧内の値はimm10)

 

-

排他制御チェック・ツール

0x0(0x1),0x1(0x9),0x2(0x11),0x3(0x19)

-

CAN受信処理時間測定

0x4(0x21),0x5(0x29),0x6(0x31),0x7(0x39),0x8(0x41),0x9(0x49),0xa(0x51),0xb(0x59),0xc(0x61),0xd(0x69)

 

ユーザ・アプリケーション内でDBTAGを使用する場合,カテゴリに0b001とは異なる値を指定することを推奨します。