void __far free(void __near *ptr);
ptrが指す領域を解放します。ptrがnullポインタである場合は何もしません。それ以外で,ptrがcalloc,malloc,およびreallocで割り付けた領域でない場合,または,ptrがfreeおよびreallocによって既に解放されていた場合,動作を保証しません。
セキュリティ機能用malloc系ライブラリを使用する場合,次の操作を行った場合に__heap_chk_fail関数を呼び出します。
__heap_chk_fail関数はユーザが定義する必要があり,動的メモリ管理の異常時に実行する処理を記述します。
__heap_chk_fail関数を定義する際には,次の項目に注意してください。
セキュリティ機能用のcalloc,malloc,およびreallocは,領域外への書き込みを検出するために前後各2バイト余分に領域を割り当てます。このため,通常より多くヒープ・メモリ領域を消費します。