付録C DSP機能
DSP機能をサポートしたMCUを使用する場合は,ACCレジスタ(アキュムレータ)の扱いについて注意が必要です。具体的には,ACCレジスタを更新するDSP機能命令(下記)を使用する場合は,後述について留意してください。
- RXv1/RXv2アーキテクチャ共通命令
MACHI, MACLO, MULHI, MULLO, RACW, MVTACHI, MVTACLO
- RXv2アーキテクチャ命令
EMACA, EMSBA, EMULA, MACLH, MSBHI, MSBLH, MSBLO, MULLH, MVTACGU, RACL,RDACL, RDACW
なお,コンパイラがこれらの命令を生成することはありません。また,アセンブラでオプション“-chkdsp”を指定すると,DSP機能命令の記述をWarningとして検出します。
アプリケーション内に前述のDSP機能命令を使用するタスクおよび割り込みハンドラがひとつでもある場合は,すべての割り込みハンドラがACCレジスタを保証する必要があります。その方法として,以下の2つがあります。また,
表19−9も参照してください。
1 ) コンパイラ・オプション“-save_acc”を使用する。