19.15 可変長メモリ・プール情報(variable_memorypool[])
ここでは,各可変長メモリ・プールを定義します。

形式

< >内は,ユーザが記述する部分を示します。

 variable_memorypool[ <1. ID番号> ] {
     name          = <2. ID名称(name)>;
     heap_size     = <3. 可変長メモリ・プールのサイズ(heap_size)>;
     max_memsize   = <4. 可変長メモリ・ブロック・サイズの上限(max_memsize)>;
     mpl_section   = <5. メモリ・プール領域に付与するセクション名(mpl_section)>;
 };


1 ) ID番号

- 説明
可変メモリ・プールID番号を定義します。


- 定義形式
数値


- 定義範囲
1〜255


- 省略時の扱い
cfg600がID番号を自動的に割り当てます。


- 備考
ID番号は,1から漏れなく付与される必要があります。つまり,ID番号を指定する場合は,その値は定義するオブジェクト数以下でなければなりません。


2 ) ID名称(name

- 説明
ID名称を定義します。指定されたID名称は,システム情報ヘッダ・ファイル(kernel_id.h)に以下の形式で出力されます。


 #define <ID名称>   <ID番号>
- 定義形式
シンボル


- 定義範囲



- 省略時の扱い
省略不可


3 ) 可変長メモリ・プールのサイズ(heap_size

- 説明
可変長メモリ・プールのサイズを,バイト単位で定義します。


- 定義形式
数値


- 定義範囲
24〜0x10000000


- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時は1024)を適用


4 ) 可変長メモリ・ブロック・サイズの上限(max_memsize

- 説明
可変長メモリ・ブロックサイズの上限をバイト単位で定義します。


- 定義形式
数値


- 定義範囲
1〜0xBFFFFF4


- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時は36)を適用


- 補足
可変長メモリ・ブロック・サイズについては,「7.3.2 可変長メモリ・ブロックのサイズ」を参照してください。


5 ) メモリ・プール領域に付与するセクション名(mpl_section

- 説明
可変長メモリ・プール領域に付与するセクション名を定義します。
cfg600は,mpl_sectionで指定されたセクションにheap_sizeバイトの可変長メモリ・プール領域を生成します。このセクションのセクション属性は“DATA”,アライメント数は4です。リンク時には,このセクションをRAM領域に配置してください。
リンク時に,このセクションを0番地に配置してはなりません。




- 定義形式
シンボル


- 定義範囲



- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時はBRI_HEAP)を適用