17.5.12 初期化ルーチン情報

初期化ルーチン情報では,

1 ) 属性(記述言語)iniatr

2 ) 拡張情報exinf

3 ) 起動アドレスinirtn

といった項目を初期化ルーチンに対して定義します。

なお,初期化ルーチン情報として定義可能な数は,0〜254個に限られます。

以下に,初期化ルーチン情報の記述形式を示します。

 
 ATT_INI ( { initatr, exinf, inirtn } );


以下に,初期化ルーチン情報で記述する項目について示します。

1 ) 属性(記述言語)iniatr

初期化ルーチンの属性(記述言語)を指定します。
なお,iniatrとして指定可能な値は“TA_HLNG,TA_ASMのいずれか”に限られます。


TA_HLNG: C言語

TA_ASM: アセンブリ言語

2 ) 拡張情報exinf

初期化ルーチンに引き渡す拡張情報を指定します。
なお,exinfとして指定可能な値は“0x0〜0xffffffff,またはシンボル名”に限られます。


備考 対象初期化ルーチンは,exinfを関数パラメータと同様に取り扱うことで操作可能となります。

3 ) 起動アドレスinirtn

初期化ルーチンの起動アドレスを指定します。
なお,inirtnとして指定可能な値は“0x0〜0xfffffffeの2バイト境界値,またはシンボル名”に限られます。


備考 初期化ルーチンを以下のように記述した場合,inirtnに指定するシンボル名はfunc_iniになります。

 #include        <kernel.h>
 
 void
 func_ini ( VP_INT exinf )
 {
         ............
         ............
 
         return;
 }