get_mpf

概要

固定長メモリ・ブロックの獲得

C言語形式

 

 ER      get_mpf ( ID mpfid, VP *p_blk );
パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      mpfid;
固定長メモリ・プールのID

O

 VP      *p_blk;
固定長メモリ・ブロックの先頭アドレスを格納する領域へのポインタ



機能

mpfidで指定された固定長メモリ・プールから固定長メモリ・ブロックを獲得し,その先頭アドレスをp_blkで指定された領域に格納します。

ただし,本サービス・コールを発行した際,対象固定長メモリ・プールから固定長メモリ・ブロックを獲得することができなかった(空き固定長メモリ・ブロックが存在しなかった)場合には,固定長メモリ・ブロックの獲得は行わず,自タスクを対象固定長メモリ・プールの待ちキューにキューイングしたのち,RUNNING状態からWAITING状態(固定長メモリ・ブロック獲得待ち状態)へと遷移させます。

なお,固定長メモリ・ブロック獲得待ち状態の解除は,以下の場合に行われ,固定長メモリ・ブロック獲得待ち状態からREADY状態へと遷移します。

 
固定長メモリ・ブロック獲得待ち状態の解除操作

エラー・コード

rel_mpfの発行により,対象固定長メモリ・プールに固定長メモリ・ブロックが返却された

E_OK

irel_mpfの発行により,対象固定長メモリ・プールに固定長メモリ・ブロックが返却された

E_OK

rel_waiの発行により,固定長メモリ・ブロック獲得待ち状態を強制的に解除された

E_RLWAI

irel_waiの発行により,固定長メモリ・ブロック獲得待ち状態を強制的に解除された

E_RLWAI



備考1 RI850V4では,固定長メモリ・ブロックを獲得する際,メモリ・クリア処理を行っていません。したがって,獲得した固定長メモリ・ブロックの内容は不定となります。

備考2 自タスクを対象固定長メモリ・プールの待ちキューにキューイングする際のキューイング方式は,コンフィギュレーション時に定義された順(FIFO順,優先度順)に行われます。

備考3 rel_wai,またはirel_waiの発行により固定長メモリ・ブロック獲得待ち状態を解除された場合,p_blkで指定された領域の内容は不定となります。

戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_ID

-18

IDの指定が不正である

- mpfid≦0x0

- mpfid>生成されている固定長メモリ・プールの最大ID

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- 非タスクから本サービス・コールを発行した

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した

- ディスパッチ禁止状態から本サービス・コールを発行した

E_NOEXS

-42

対象固定長メモリ・プールが生成されていない

E_RLWAI

-49

rel_wai,またはirel_waiの発行により,固定長メモリ・ブロック獲得待ち状態を強制的に解除された