-MEMory


リンク時に使用するメモリ量を指定します。

[指定形式]

-MEMory=[occupancy]

 

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省略時解釈

従来通りの処理を行います(-memory=highオプションの指定と同じです)。

[詳細説明]

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リンク時に使用するメモリ量occupancyを指定します。

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occupancyに指定可能なものを以下に示します。

High

従来通りの処理を行います。

Low

リンク時に必要な情報のロードを細かく行うことにより,使用するメモリ量の削減を行います。

ファイル・アクセスの頻度が増えるため,メモリ使用量が実装メモリを超えない状況ではHighを指定した場合よりも処理が遅くなります。

 

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occupancyを省略した場合は,Highを指定したものとみなします。

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大規模なプロジェクトをリンクした際,最適化リンカのメモリ使用量が稼動マシンの実装メモリ量を超えてしまい,動作が遅くなっているような場合は,occupancyにLowを指定してください。

[使用例]

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使用するメモリ量の削減を行います。

>rlink a.obj b.obj -memory=low

[備考]

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以下の場合,-memory=lowオプションの指定は無効となります。

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-form={absolute|hexadecimal|stype|binary}オプションと以下のオプションを同時に指定した場合

-optimize,-compress,-delete,-rename,-lib_rename,-map,-stackオプションのいずれか

-listと,-show={reference|xreference|struct}のいずれか

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-form=libraryオプションと以下のオプションを同時に指定した場合

-delete,-rename,-extract,-hide,-replaceオプションのいずれか

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-form={object|relocate}オプションと以下のオプションを同時に指定した場合

-extractオプション

また,入力ファイルや出力ファイルの形式によっても無効となる組み合わせがあります。

詳細については,「図 2.2 出力形式と入力ファイル,他のオプションとの関係」を参照してください。