B.3
CS+ Python関数/クラス/プロパティ/イベント
ここでは,CS+ Python関数,クラス,プロパティ,イベントについて説明します。
CS+ Python関数には,以下の規約があります。
- | 引数にデフォルト値が存在する場合,【指定形式】の引数は“引数名= デフォルト値”と表記されています。
引数は,値のみを指定することも可能です。 |
例 | 【指定形式】がfunction(arg1, arg2 = 1, arg3 = True)の場合,arg1はデフォルト値なし,arg2のデフォルト値は1,arg3のデフォルト値はTrueとなります。
引数は,function("main", 1, True)のように指定することが可能です。 |
- | デフォルト値が存在する引数は,省略することができます。
ただし,引数が判別可能な場合に限ります。 |
例 | 【指定形式】がfunction(arg1, arg2 = 1, arg3 = True)の場合 |
>>>function("main") …function("main", 1, True)とみなします
>>>function("main", 2) …function("main", 2, True)とみなします
>>>function("main", arg3 = False) …function("main", 1, False)とみなします
>>>function("main", False) …arg2とarg3が判別できないためNG
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- | 引数は,“引数名 = 値”のように指定することにより,指定順を変更することができます。 |
例 | 【指定形式】がfunction(arg1, arg2 = 1, arg3 = True)の場合 |
>>>function(arg3 = False, arg1 = "main", arg2 = 3) …OK
>>>function(False, "main", 3) …arg1 = False, arg2 = "main", arg3 = 3とみなすためNG
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- | 引数にフォルダやファイルへのパスを記載する場合は注意が必要です。
IronPythonでは,\(バックスラッシュ)を制御文字として認識します。例えば,先頭がtで始まるフォルダ名やファイル名の場合,\tでTAB文字と認識してしまいます。これを回避するには次のように記載します。 |
例 1. | パス指定の前にrを記載すると,IronPythonは""の中がパスと認識します。 |
例 2. | \(バックスラッシュ)ではなく/(スラッシュ)を使用します。 |
本ドキュメントでは,/(スラッシュ)を使用して記載しています。