Everything

-VECT


ベクタテーブル・アドレスの空き領域にアドレスを設定します。

[指定形式]

-VECT={symbol|address}

 

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省略時解釈

なし

[詳細説明]

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アドレス未設定のベクタテーブル・アドレスに対して,オプション指定のアドレスを設定します。

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本オプションを指定した場合,ソース上に割り込みハンドラの記述がなくても,ベクタテーブル・セクションを最適化リンカが作成し,ベクタテーブル・アドレスにアドレスを設定します。

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symbolには,対象関数の先頭に“_(アンダースコア)” を付けた外部名を指定してください。

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addressには,設定するアドレスを16進数表記で指定してください。

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ベクタテーブルの0x2,0x3番地の領域への値の設定は,以下の優先度順に従って行われます。
-rrmオプション > -debug_monitorオプション > アセンブリ・ソース・ファイルの指定
> -vectnオプション > -vectオプション

[使用例]

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ベクタテーブル・アドレスの空き領域に_dummyのアドレスを設定します。

>rlink a.obj b.obj -vect=_dummy

[備考]

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ユーザがベクタテーブル・アドレス・セクションをソース・プログラムで作成している場合,ベクタテーブル・アドレスの自動生成は行わないため,本オプションは無効となります。

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{symbol|address}の記述で先頭を0と記述したものは,すべてアドレスとして判断します。

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本オプションは,-form={object|relocate|library}オプション,-stripオプション,または-extractオプションを指定した場合は無効となります。