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-STRIDE_DSP_MEMORY_AREA【V1.12以降】


自動配置のセクション割り付けは,FLEXIBLE APPLICATION ACCELERATOR (FAA) と共用するメモリ領域で分断した領域に分けて配置します。

[指定形式]

-STRIDE_DSP_MEMORY_AREA

 

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省略時解釈

セクションの自動配置を,FLEXIBLE APPLICATION ACCELERATOR (FAA) と共用するメモリ領域で分割しません。

[詳細説明]

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STRIDE_DSP_MEMORY_AREAを指定したとき,セクションを順番に,FLEXIBLE APPLICATION ACCELERATOR (FAA) メモリ領域の手前まで配置していき,残りはFLEXIBLE APPLICATION ACCELERATOR (FAA) メモリ領域の後ろから,別セクションとして配置します。

 

以下のようにfile1.obj,file2.obj,file3.objとfile4.objにdata_sectionがあるとします。

 

 

デバイスがRAM-Aサイズ2.5K RAM-Bサイズ2.5Kで構成されていた場合,auto_section_layoutによるセクションの自動割り当ては以下のようになります。

RAMはRAM-A(サイズ2.5K)とRAM-B(サイズ2.5K)に分割され,file1.obj,file2.obj,file3.objとfile4.objを結合したdata_section(サイズ4K)を下図のように配置できません。

 

STRIDE_DSP_MEMORY_AREAを指定しているなら,RAM-A(サイズ2.5K)にfile1.objとfile2.objのdata_section(サイズ2K)を配置したあと,RAM-B(サイズ2.5K)にfile3.objとfile3.objのdata_section(サイズ2K)を下図のように配置できます。

 

このときの,分割して配置する別セクションは以下のセクション名になります。

$sss_part??

sss :分割前のセクション名

?? :01~99

[使用例]

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FLEXIBLE APPLICATION ACCELERATOR (FAA) メモリ領域で分割して配置します。

> rlink a.obj b.obj -device = dr5f10y14.dvf -auto_section_layout -dsp_memory_area -stride_dsp_memory_area

[備考]

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本オプションは,-form={object|relocate|library}オプション,または-stripオプションを指定した場合は無効となります。

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split_section指定時,本オプションはエラーを出力して終了します。

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auto_section_layout指定がないとき,ワーニングを出力して無視します。

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dsp_memory_area指定がないとき,ワーニングを出力して無視します。