20.16 メッセージ・バッファ情報(message_buffer[])
ここでは,各メッセージ・バッファを定義します。

形式

< >内は,ユーザが記述する部分を示します。

 messsage_buffer[ <1. ID番号> ] {
     name          = <2. ID名称(name)>;
     mbf_size      = <3. バッファ・サイズ(mbf_size)>;
     mbf_section   = <4. メッセージ・バッファ領域に付与するセクション名(mbf_section)>;
     max_msgsz     = <5. 最大メッセージ・サイズ(max_msgsz)>;
 };


1 ) ID番号

- 説明
メッセージ・バッファID番号を定義します。


- 定義形式
数値


- 定義範囲
1〜255


- 省略時の扱い
cfg600pxがID番号を自動的に割り当てます。


2 ) ID名称(name

- 説明
ID名称を定義します。指定されたID名称は,システム情報ヘッダ・ファイル(kernel_id.h)に以下の形式で出力されます。


 #define <ID名称>   <ID番号>
- 定義形式
シンボル


- 定義範囲



- 省略時の扱い
省略不可


3 ) バッファ・サイズ(mbf_size

- 説明
メッセージ・バッファのサイズを,バイト単位で義します。


- 定義形式
数値


- 定義範囲
0,または8〜65532の範囲の4の倍数


- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時は0)を適用


4 ) メッセージ・バッファ領域に付与するセクション名(mbf_section

- 説明
メッセージ・バッファ領域に付与するセクション名を定義します。
mbf_size > 0の場合,cfg600pxはmbf_sectionで指定されたセクションにmbf_sizeで指定されたサイズのメッセージ・バッファ領域を生成します。このセクションのセクション属性は“DATA”,アライメント数は4です。リンク時には,このセクションをRAM領域に配置してください。
リンク時に,このセクションを0番地に配置してはなりません。




- 定義形式
シンボル


- 定義範囲



- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時はBURI_HEAP)を適用


5 ) 最大メッセージ・サイズ(max_msgsz

- 説明
最大メッセージ・サイズをバイト単位で指定します。
mbf_size > 0の場合は,max_msgszは(mbf_size - 4)以下でなければなりません。



- 定義形式
数値


- 定義範囲
1〜65528


- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時は4)を適用