20.14 メールボックス情報(mailbox[])
ここでは,各メールボックスを定義します。

形式

< >内は,ユーザが記述する部分を示します。

 mailbox[ <1. ID番号> ] {
     name          = <2. ID名称(name)>;
     wait_queue    = <3. 待ちキュー属性(wait_queue)>;
     message_queue = <4. メッセージのキューイング属性(message_queue)>;
     max_pri       = <5. 最大メッセージ優先度(max_pri)>;
 };


1 ) ID番号

- 説明
メールボックスID番号を定義します。


- 定義形式
数値


- 定義範囲
1〜255


- 省略時の扱い
cfg600pxがID番号を自動的に割り当てます。


2 ) ID名称(name

- 説明
ID名称を定義します。指定されたID名称は,システム情報ヘッダ・ファイル(kernel_id.h)に以下の形式で出力されます。


 #define <ID名称>   <ID番号>
- 定義形式
シンボル


- 定義範囲



- 省略時の扱い
省略不可


3 ) 待ちキュー属性(wait_queue

- 説明
待ちキューの属性を定義します。


- 定義形式
シンボル


- 定義範囲
以下のいずれか。


TA_TFIFO: FIFO順

TA_TPRI: タスクの現在優先度順
ただし,同じ現在優先度のタスクの中ではFIFO順


- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時はTA_TFIFO)を適用


4 ) メッセージのキューイング属性(message_queue

- 説明
メッセージのキューイング属性を定義します。


- 定義形式
シンボル


- 定義範囲
以下のいずれか。


TA_MFIFO: メッセージの送信要求を行った順

TA_MPRI: メッセージの優先度順

- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時はTA_MFIFO)を適用


5 ) 最大メッセージ優先度(max_pri

- 説明
message_queueにTA_MPRIを指定した場合,1〜max_priのメッセージ優先度を使用できます。
なお,message_queueにTA_MFIFOを指定した場合,本項目は単に無視されます。



- 定義形式
数値


- 定義範囲
1〜システム情報(system)タスク優先度の最大値(priority)


- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時は1)を適用