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[設定]タブ


[設定]タブでは,次に示すカテゴリごとに詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

 

(1)[全般]

(2)[解析対象]

(3)[インポート/エクスポート]

(4)[解析グラフ]

[各カテゴリの説明]

(1)

[全般]

解析ツールの全般に関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

静的解析を有効にする

解析ツールが静的解析情報を取得するために必要なクロス・リファレンス情報を得るために,ビルド・ツール上で指定しているクロス・リファレンス情報を出力するか否かのプロパティ設定注1を無視し,ビルドの際に強制的にクロス・リファレンス情報を出力するか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

ビルド・ツールのプロパティ設定を無視し,強制的にクロス・リファレンス情報を出力します。

いいえ

ビルド・ツールのプロパティ設定を優先します。

動的解析を有効にする

解析ツールが動的解析情報を取得するために必要なデバッグ・ツールの機能の有効/無効のプロパティ設定を無視し,強制的にデバッグ・ツールの機能注2を有効化して,動的解析に必要な標準的な設定を行うか否かを選択します。

動的解析に必要な標準的な設定については,「表 A.2動的解析に必要な標準的な設定(トレース機能)」~「表 A.4動的解析に必要な標準的な設定(RRM機能)」を参照してください。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

デバッグ・ツールのプロパティ設定を無視し,強制的にデバッグ・ツールの機能を有効化します。さらに,動的解析に必要な標準的な設定を行います。

いいえ

デバッグ・ツールのプロパティ設定を優先します。

解析結果を累積する

解析情報として表示する実行回数/実行時間をプログラム実行ごとの累積による数値とするか否かを選択します。

このプロパティの対象となる項目は次のとおりです。

[実行回数]/[実行時間[単位]]

[リード回数]/[ライト回数]/[リード/ライト回数]/[最大値]/[最小値]

実行回数/リード回数/ライト回数

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

前回のプログラム実行による計測値に今回のプログラム実行の計測値を加算して表示します。

いいえ

プログラム実行ごとの計測値を表示します。

なお,[はい]から[いいえ]に変更した場合,現在の解析結果をクリアしたのち,実行して計測した数値を表示します。

プロトタイプ宣言を参照検索の対象とする

関数の参照箇所の一覧表示を行う際に(「2.11参照箇所を一覧表示する」参照),プロトタイプ宣言を参照箇所として含めるか否かを選択します。

デフォルト

はい

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

プロトタイプ宣言を含めます。

いいえ

プロトタイプ宣言を含めません。

プログラム停止時に更新を行う

プログラムの実行が停止した際に最新情報を取得し,関数一覧 パネル変数一覧 パネル解析グラフ パネルコール・グラフ パネルの表示内容の更新を行うか否かを選択します。

デフォルト

はい

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

プログラム実行の停止後,表示内容の更新を行います。

いいえ

プログラム実行が停止しても表示内容の更新は行いません。

個別に指定する

各パネルのツールバーの ボタンが有効となります(プログラム実行後の表示内容の更新に関する設定は,このボタンにより行います)。

時間の単位

解析ツールで使用する時間の単位を選択します。

デフォルト

ns

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

ns

ナノ秒単位で表示します(整数表示)。

μs

マイクロ秒単位で表示します(小数3桁表示)。

ms

ミリ秒単位で表示します(小数3桁表示)。

s

秒単位で表示します(小数3桁表示)。

h:min:s

時間,分(0~59),秒(0~59)で表示します。

clk

クロック単位で表示します(整数表示)。

なお,この項目は,選択しているマイクロコントローラがクロック表示をサポートしている場合のみ表示します。

引数を改行して表示する

関数一覧 パネルにおける[引数]項目の値を改行して表示するか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

値ごとに改行し,複数行で表示します。

いいえ

各値を“,”で区切り,改行せずに表示します。

SFR/IORを変数として表示する

変数一覧 パネルにおいて,プログラム中で使用されているSFR/IORを変数とみなして表示するか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

変更不可

定義箇所がない関数/変数をコール・グラフの表示対象とする

コール・グラフ パネルにおいて,定義箇所がない(ソース・ファイルが存在しない)関数/変数もコール・グラフに表示するか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

定義箇所がない関数/変数もコール・グラフに表示します。

いいえ

定義箇所がない関数/変数はコール・グラフに表示しません。

プログラム停止時に関数情報を出力する

【RH850】

STF用の情報ファイル注3を,ビルド・ツールのプロパティ パネルの[共通オプション]タブ→[出力ファイルの種類と場所]カテゴリ→[中間ファイル出力フォルダ]プロパティで指定しているフォルダに出力するか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

[はい]を選択したタイミングで,現在の関数一覧 パネルの内容をファイルに出力します(関数一覧 パネルが非表示の場合は,最新のトレース・データから取得します)。
以後,ブレークするたびに,最新のトレース・データを取得し,ファイルを出力します。
なお,ファイルは常に上書き保存で出力されます。

いいえ

STF用情報ファイルを出力しません。

すべてのパネルを閉じたときにホスト・マシンのメモリを解放する

解析ツールが提供するすべてのパネル(関数一覧 パネル変数一覧 パネル解析グラフ パネルコール・グラフ パネルクラス/メンバ パネル値の推移(ズーム) パネル)をクローズした際に,現在解析ツールが使用しているホスト・マシン上のメモリを解放するか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

解析ツールが提供するすべてのパネルをクローズした際に,ホスト・マシン上のメモリを解放し,CS+の他のプラグインの動作を安定させます。

ただし,次回解析ツールのパネルをオープンする際に時間がかかる場合があります。

いいえ

解析ツールが提供するすべてのパネルをクローズしても,ホスト・マシン上のメモリを解放しません。

次回解析ツールのパネルをオープンする際に時間が短縮されます。

メモリ不足時に解析結果を破棄するかどうかを問い合わせる

解析処理中にメモリ不足エラーが発生した場合,解析結果を破棄してメモリ使用量を減らすか,破棄せずに途中までの解析結果を表示するか否かを選択します。

なお,破棄しない場合は,CS+の動作が不安定になる可能性があります。

デフォルト

はい

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

メモリ不足エラーが発生した場合,解析結果を破棄するか否かを確認するメッセージ・ダイアログを表示します。

いいえ

メモリ不足エラーが発生した場合,メッセージ・ダイアログを表示せず,解析結果を破棄します。

注 1.

使用するビルド・ツールのプロパティ パネルにおける次のプロパティ設定

-

【CC-RH】【CC-RL】
[共通オプション]タブ→[出力ファイルの種類と場所]カテゴリ→[クロス・リファレンス情報を出力する]プロパティ

-

【CC-RX】
[コンパイル・オプション]タブ→[その他]カテゴリ→[クロス・リファレンス情報を出力する]プロパティ

注 2.

デバッグ・ツールの次の機能が対象となります(優先度高位順)。

-

トレース機能

-

リアルタイム表示更新機能(RRM機能/RAMモニタ(疑似RRM)機能)

-

カバレッジ機能

 

なお,対応するプロパティの設定は,選択しているマイクロコントローラ,およびデバッグ・ツールにより異なります。詳細は,使用するマイクロコントローラの「CS+ デバッグ・ツール編」を参照してください。

注 3.

STF用の情報ファイル(FuncInfo.csv)には,関数一覧 パネル上の内容と同等の情報を出力します(現在非表示に設定している項目の情報も含む)。

表 A.2

動的解析に必要な標準的な設定(トレース機能)

マイコン

デバッグ・ツールのプロパティ

説明

[動的解析を有効にする]プロパティで[はい]を
選択した場合に設定する値

【RH850】【RX】【RL78】

トレース機能を使用する

[動的解析を有効にする]プロパティで[はい]選択すると,デバッグ・ツールへの接続時に,自動的に[はい]に変更されます。

はい

【RH850】

トレース・データの選択

-

関数情報のみを取得する場合

[分岐命令]を選択してください。

-

変数情報のみを取得する場合

[データ・アクセス]を選択してください。

-

関数/変数情報を取得する場合

[分岐命令とデータアクセス]を選択してください。

【RX】

トレース・データ種別

-

関数情報のみを取得する場合

[分岐]を選択してください。

-

変数情報のみを取得する場合

[データアクセス]を選択してください。

-

関数/変数情報を取得する場合

[分岐+ データアクセス]を選択してください。

 

ただし,選択可能な値は,デバイスに依存します。

-

【RX600】【RX700】

分岐+データアクセス

-

【RX200】【RX100】

分岐

【RH850】【RX】【RL78】

実行前にトレース・メモリをクリアする

[はい]を選択してください。

はい

トレース・メモリを使い切った後の動作

トレース・メモリが収集したトレース・データで満たされた際の動作を選択してください。

トレース・メモリを上書きし実行を続ける

トレース・タイム・タグを積算する

トレース・タイム・タグを積算するかどうかを選択してください。

いいえ

【RH850】【RX】【RL78】

トレース・メモリ・サイズ

トレースのサイズを選択してください。

ただし,トレース機能をサポートしていないデバイスの場合,本プロパティは表示されません。

 

大きい値を選択すると,多くのデータを収集できますが,その分トレース・データの取得に時間がかかるようになります。

【RH850】

トレースの優先度

トレース・データを収集する際の優先度を選択します。

【RX】

トレース機能の用途

[トレース]を選択してください。

トレース

データアクセスのバス・マスタ

データアクセスを発生させたバス・マスタを選択してください。

CPU

外部トレース出力

トレースの外部出力方法を選択してください。

デバッグ・ツールのプロパティ パネルの[デバッグ・ツール設定] タブの[トレース]カテゴリでプロパティ設定を行います。

表 A.3

動的解析に必要な標準的な設定(カバレッジ機能)

マイコン

デバッグ・ツールのプロパティ

説明

[動的解析を有効にする]プロパティで[はい]を
選択した場合に設定する値

【RH850】【RX】【RL78】

カバレッジ機能を使用する

[動的解析を有効にする]プロパティで[はい]選択すると,デバッグ・ツールへの接続時に,自動的に[はい]に変更されます。

はい

【RX】

コード・カバレッジを使用する

[はい]を選択してください。

カバレッジ計測範囲

カバレッジで計測するアドレス範囲(通常コードセクションの範囲)を指定してください。

デバッグ・ツールのプロパティ パネルの[デバッグ・ツール設定] タブの[カバレッジ]カテゴリでプロパティ設定を行います。

表 A.4

動的解析に必要な標準的な設定(RRM機能)

マイコン

デバッグ・ツールのプロパティ

説明

[動的解析を有効にする]プロパティで[はい]を
選択した場合に設定する値

【RH850】【RX】【RL78】

実行中に表示更新を行う

[動的解析を有効にする]プロパティで[はい]選択すると,デバッグ・ツールへの接続時に,自動的に[はい]に変更されます。

はい

表示更新間隔[ms]

RRMの更新間隔を指定してください。

【RX】

リアルタイム表示更新を自動設定する

[はい]を選択してください。

デバッグ・ツールのプロパティ パネルの[デバッグ・ツール設定] タブの[実行中のメモリ・アクセス]カテゴリでプロパティ設定を行います。

注意

上記は,解析ツールのプロパティ パネル[値の推移]タブの[解析方式]プロパティで[リアルタイム・サンプリング方式](デフォルト)を選択した場合に必要な設定です。

(2)

[解析対象]

解析対象に関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

なお,解析対象に関する詳細は,「1.1.1解析対象」を参照してください。

解析対象ファイルの指定方法

解析ツールが解析対象とするファイルを指定する際のファイルの指定方法を選択します。

デフォルト

解析対象外ファイル

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

解析対象外ファイル

解析の対象外とするファイルを指定します。

解析対象ファイル

解析の対象とするファイルを指定します。

解析対象外ファイル

解析ツールが解析の対象外とするファイルを指定します。

なお,このプロパティは,[解析対象ファイルの指定方法]プロパティにおいて[解析対象外ファイル]を選択した場合のみ表示されます。

デフォルト

解析対象外ファイル[0]

変更方法

解析対象外ファイルを指定 ダイアログによる指定

解析対象外ファイルを指定 ダイアログは,このプロパティを選択すると欄内右端に表示される[...]ボタンをクリックすることでオープンします(プロパティ パネル上で解析対象外ファイルを指定することはできません)。

解析対象ファイル

解析ツールが解析の対象とするファイルを指定します。

なお,このプロパティは,[解析対象ファイルの指定方法]プロパティにおいて[解析対象ファイル]を選択した場合のみ表示されます。

デフォルト

解析対象ファイル[0]

変更方法

解析対象ファイルを指定 ダイアログによる指定

解析対象外ファイルを指定 ダイアログは,このプロパティを選択すると欄内右端に表示される[...]ボタンをクリックすることでオープンします(プロパティ パネル上で解析対象外ファイルを指定することはできません)。

(3)

[インポート/エクスポート]

インポート/エクスポート機能に関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

なお,インポート/エクスポート機能に関する詳細は,「2.12情報ファイルをインポート/エクスポートする」を参照してください。

インポート・ファイル

インポートするファイルを指定します。

次のプレースホルダに対応しています。

%ProjectName% : プロジェクト名に置換します。

%MicomToolPath% : CS+のインストール・フォルダの絶対パスに置換します。

相対パスでの指定はプロジェクト・フォルダを基点とします。

なお,同一ファイルを指定した場合は,最初に指定したファイルのみをインポートします。

サブプロパティして,インポートするファイル名を下段に展開表示します。

デフォルト

インポート・ファイル[0]

変更方法

パス編集 ダイアログによる指定

パス編集 ダイアログは,このプロパティを選択すると欄内右端に表示される[...]ボタンをクリックすることでオープンします(プロパティ パネル上でインポート・ファイルを指定することはできません)。

指定可能値

64個までのファイル

ビルド時にエクスポートする

ビルド/リビルドを行う際に,関数一覧 パネル変数一覧 パネルで表示される内容の情報ファイル(関数一覧ファイル(*.mtfl)/変数一覧ファイル(*.mtvl))を生成(エクスポート)するか否かを選択します。

デフォルト

いいえ

変更方法

ドロップダウン・リストによる選択

指定可能値

はい

情報ファイルを生成します。

いいえ

情報ファイルを生成しません。

関数用エクスポート・ファイル名

生成する情報ファイル(関数一覧ファイル(*.mtfl))の名前を指定します。拡張子(*.mtfl)を変更することはできません(拡張子を省略した場合は,自動的にmtflを付与します)。

このプロパティが空欄の場合,情報ファイルは生成しません。

次のプレースホルダに対応しています。

%ProjectName% : プロジェクト名に置換します。

%ActiveProjectName% : アクティブ・プロジェクト名に置換します。

相対パスでの指定はプロジェクト・フォルダを基点とします。

なお,このプロパティは,[ビルド時にエクスポートする]プロパティにおいて[はい]を選択した場合のみ表示されます。

デフォルト

%ProjectName%.mtfl

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

259文字までの文字列

変数用エクスポート・ファイル名

生成する情報ファイル(変数一覧ファイル(*.mtvl))の名前を指定します。拡張子(*.mtvl)を変更することはできません(拡張子を省略した場合は,自動的にmtvlを付与します)。

このプロパティが空欄の場合,情報ファイルは生成しません。

次のプレースホルダに対応しています。

%ProjectName% : プロジェクト名に置換します。

%ActiveProjectName% : アクティブ・プロジェクト名に置換します。

相対パスでの指定はプロジェクト・フォルダを基点とします。

なお,このプロパティは,[ビルド時にエクスポートする]プロパティにおいて[はい]を選択した場合のみ表示されます。

デフォルト

%ProjectName%.mtvl

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

259文字までの文字列

(4)

[解析グラフ]

解析グラフの表示に関する詳細情報の表示,および設定の変更を行います。

なお,解析グラフに関する詳細は,「2.13解析情報をグラフ化して表示する」を参照してください。

注意

このカテゴリ内のプロパティ値を変更すると,解析グラフ パネル上で現在表示しているグラフの内容を更新します。

実行時間の割合グラフに表示する関数の数

解析グラフ パネル[実行時間の割合]タブで表示する円グラフにおいて,表示する関数の数を指定します。

実行時間の割合の大きい順にグラフ化の対象となり,ここで指定した数を越える関数については,“その他”としてまとめて表示します。

デフォルト

10

変更方法

キーボードからの直接入力

指定可能値

1~100(10進数の整数のみ)