20.17 固定長メモリ・プール情報(memorypool[])
ここでは,各固定長メモリ・プールを定義します。

形式

< >内は,ユーザが記述する部分を示します。

 memorypool[ <1. ID番号> ] {
     name          = <2. ID名称(name)>;
     siz_block     = <3. 固定長メモリ・ブロック・サイズ(siz_block)>;
     num_block     = <4. 固定長メモリ・ブロック数(num_block)>;
     section       = <5. メモリ・プール領域に付与するセクション名(section)>;
     wait_queue    = <6. 待ちキュー属性(wait_queue)>;
 };


1 ) ID番号

- 説明
固定メモリ・プールID番号を定義します。


- 定義形式
数値


- 定義範囲
1〜255


- 省略時の扱い
cfg600pxがID番号を自動的に割り当てます。


2 ) ID名称(name

- 説明
ID名称を定義します。指定されたID名称は,システム情報ヘッダ・ファイル(kernel_id.h)に以下の形式で出力されます。


 #define <ID名称>   <ID番号>
- 定義形式
シンボル


- 定義範囲



- 省略時の扱い
省略不可


3 ) 固定長メモリ・ブロック・サイズ(siz_block

- 説明
固定長メモリ・ブロック・サイズを,バイト単位で定義します。


- 定義形式
数値


- 定義範囲
1〜65535


- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時は256)を適用


4 ) 固定長メモリ・ブロック数(num_block

- 説明
固定長メモリ・ブロック数を定義します。


- 定義形式
数値


- 定義範囲
1〜65535


- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時は1)を適用


5 ) メモリ・プール領域に付与するセクション名(section

- 説明
固定長メモリ・プール領域に付与するセクション名を定義します。
cfg600pxは,sectionで指定されたセクションにsiz_block×num_blockで算出されたサイズの固定長メモリ・プール領域を生成します。このセクションのセクション属性は“DATA”,アライメント数は4です。リンク時には,このセクションをRAM領域に配置してください。
リンク時に,このセクションを0番地に配置してはなりません。




- 定義形式
シンボル


- 定義範囲



- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時はBRI_HEAP)を適用


6 ) 待ちキュー属性(wait_queue

- 説明
待ちキューの属性を定義します。


- 定義形式
シンボル


- 定義範囲
以下のいずれか。


TA_TFIFO: FIFO順

TA_TPRI: タスクの現在優先度順
ただし,同じ現在優先度のタスクの中ではFIFO順


- 省略時の扱い
デフォルト・システム・コンフィギュレーション・ファイルの設定値(出荷時はTA_TFIFO)を適用