-VECTN


特定ベクタテーブル・アドレスの領域にアドレスを設定します。

[指定形式]

-VECTN=[vector-number={symbol|address}][,vector-number={symbol|address}]...

 

-

省略時解釈

なし

[詳細説明]

-

ベクタテーブル・アドレスの特定アドレスに対して,オプション指定のアドレスを設定します。

-

本オプションを指定した場合,ソース上に割り込みハンドラの記述がなくても,ベクタテーブル・アドレス・セクションを最適化リンカが作成し,ベクタテーブル・アドレスにアドレスを設定します。

-

vector-numberには,16進数で0〜255の範囲で指定してください。

-

symbolには,対象関数の先頭に“_(アンダースコア)” を付けた外部名を指定してください。

-

addressには,設定するアドレスを16進数表記で指定してください。

-

ベクタテーブルの0x2,0x3番地の領域への値の設定は,以下の優先度順に従って行われます。
-rrmオプション > -debug_monitorオプション > アセンブリ・ソース・ファイルの指定
> -vectnオプション > -vectオプション

[使用例]

-

ベクタテーブル・アドレス0x14に_dummyのアドレスを設定します。

>rlink a.obj b.obj -vectn=14=_dummy

[備考]

-

ユーザがベクタテーブル・アドレス・セクションをソース・プログラムで作成している場合,ベクタテーブル・アドレスの自動生成は行わないため,本オプションは無効となります。

-

本オプションは,-form={object|relocate|library}オプション,-stripオプション,または-extractオプションを指定した場合は無効となります。