add


加算を行います。(Add)

[指定形式]

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add reg1, reg2

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add imm, reg2

 

immに指定できるものを次に示します。

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32ビット幅までの値を持つ絶対値式

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相対値式

[機能]

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“add reg1, reg2”の形式

第1オペランドに指定したレジスタ値と,第2オペランドに指定したレジスタ値を加算し,結果を第2オペランドに指定したレジスタに格納します。

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“add imm, reg2”の形式

第1オペランドに指定した絶対値式,または相対値式の値と第2オペランドに指定したレジスタ値を加算し,結果を第2オペランドに指定したレジスタに格納します。

[詳細説明]

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“add reg1, reg2”の形式の命令に対し,アセンブラでは,機械語命令のadd命令が1つ生成されます。

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“add imm, reg2”の形式でimmに次のものを指定した場合,アセンブラでは,機械語命令のadd命令が1つ生成されます。

(a)

-16〜+15の範囲の絶対値式

add     imm5, reg
add     imm5, reg

機械語命令のadd命令は,第1オペランドにレジスタ,または-16〜+15(0xFFFFFFF0〜0xF)の範囲のイミーディエトをとります。

 

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“add imm, reg2”の形式でimmに次のものを指定した場合,アセンブラでは,命令展開が行われ,1つ,または複数個の機械語命令が生成されます。

(a)

-16〜+15の範囲を越え,-32768〜+32767の範囲の絶対値式

add     imm16, reg
addi    imm16, reg, reg

(b)

-32768〜+32767の範囲を越える絶対値式

immの値の下位16ビットがすべて0の場合

add     imm, reg
movhi   HIGHW(imm), r0, r1
add     r1, reg

 

上記以外の場合

add     imm, reg
mov     imm, r1
add     r1, reg

(c)

!label,または%labelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義を持つラベルの$labelを持つ相対値式

add     !label, reg
addi    !label, reg, reg
add     %label, reg
addi    %label, reg, reg
add     $label, reg
addi    $label, reg, reg

(d)

#label,またはlabelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義を持たないラベルの$labelを持つ相対値式

add     #label, reg
mov     #label, r1
add     r1, reg
add     label, reg
mov     label, r1
add     r1, reg
add     $label, reg
mov     $label, r1
add     r1, reg

[フラグ]

CY

MSB(Most Significant Bit)からのキャリーを生じた場合1,そうでない場合0

OV

Integer-Overflowを生じた場合1,そうでない場合0

S

結果が負になった場合1,そうでない場合0

Z

結果が0になった場合1,そうでない場合0

SAT