ena_dsp

概要

ディスパッチ禁止状態の解除

C言語形式

 

 ER      ena_dsp ( void );
パラメータ

なし

機能

システム状態種別をディスパッチ禁止状態からディスパッチ許可状態へと変更します。これにより,dis_dspの発行により抑制(禁止)されていた“タスクのディスパッチ処理”が許可されます。

なお,RI850V4では,dis_dspの発行から本サービス・コールが発行されるまでの間に“タスクのディスパッチ処理”を伴うサービス・コール(chg_prisig_semなど)が発行された場合には,キュー操作,カウンタ操作などといった処理を行うだけであり,実際の“タスクのディスパッチ処理”は,本サービス・コールが発行されるまで遅延され,一括して行うようにしています。

備考1 本サービス・コールでは,許可要求のキューイングが行われません。このため,すでに本サービス・コールが発行され,システム状態種別がディスパッチ許可状態へと変更されていた場合には,何も処理は行わず,エラーとしても扱いません。

備考2 RI850V4では,dis_dspの発行から本サービス・コールが発行されるまでの間に“自タスクを状態遷移させる可能性のあるサービス・コール(wai_semwai_flgなど)”を発行した場合には,要求条件の即時成立/不成立を問わず,戻り値としてE_CTXを返します。

戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_CTX

-25

コンテキスト・エラー

- 非タスクから本サービス・コールを発行した

- CPUロック状態から本サービス・コールを発行した