chg_pri

ichg_pri

概要

タスク優先度の変更

C言語形式

 ER      chg_pri ( ID tskid, PRI tskpri );
 ER      ichg_pri ( ID tskid, PRI tskpri )


パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      tskid;
タスクのID

TSK_SELF: 自タスク

数値: タスクのID

I

 PRI     tskpri;
タスクの優先度

TPRI_INI: タスクの初期優先度

数値: タスクの優先度



機能

tskidで指定されたタスクの優先度(現在優先度)をtskpriで指定された値に変更します。

対象タスクがRUNNING状態,またはREADY状態であった場合には,優先度を変更したのち,対象タスクをtskpriで指定された優先度に応じたレディ・キューの最後尾につなぎかえます。

備考 対象タスクが何らかの待ちキューに優先度順でキューイングされていた場合,本サービス・コールの発行により,待ち順序が変わることがあります。

例 セマフォの待ちキューに3つのタスク(タスクA:優先度10,タスクB:優先度11,タスクC:優先度12)が優先度順でキューイングされているとき,タスクBの優先度を11から9に変更した場合,待ちキューの待ち順序は,以下のように変更されます。

 

戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_PAR

-17

優先度の指定が不正である

- tskpri<0x0

- tskpri>最大タスク優先度

E_ID

-18

IDの指定が不正である

- tskid<0x0

- tskid>生成されているタスクの最大ID

- 非タスクから本サービス・コールを発行した際,tskidにTSK_SELFを指定した

E_CTX

-25

CPUロック状態から本サービス・コールを発行した

E_OBJ

-41

対象タスクがDORMANT状態である

E_NOEXS

-42

対象タスクが生成されていない