逆減算を行います。(Subtract Reverse)
[指定形式]
immに指定できるものを次に示します。
[機能]
第1オペランドに指定したレジスタ値から,第2オペランドに指定したレジスタ値を減算し,結果を第2オペランドに指定したレジスタに格納します。
第1オペランドに指定した絶対値式,または相対値式の値から,第2オペランドに指定したレジスタ値を減算し,結果を第2オペランドに指定したレジスタに格納します。
[詳細説明]
- | “subr reg1, reg2”の形式の命令に対し,アセンブラでは,機械語命令のsubr命令が1つ生成されます。 |
- | “subr imm, reg2”の形式でimmに次のものを指定した場合,アセンブラでは,命令展開が行われ,1つ,または複数個の機械語命令が生成されます。注 |
subr imm5, reg
|
mov imm5, r1
subr r1, reg
|
(c) | -16〜+15の範囲を越え,-32768〜+32767の範囲の絶対値式 |
subr imm16, reg
|
movea imm16, r0, r1
subr r1, reg
|
(d) | immに-32768〜+32767の範囲を越える絶対値式 |
immの値の下位16ビットがすべて0の場合
subr imm, reg
|
movhi HIGHW(imm), r0, r1
subr r1, reg
|
上記以外の場合
subr imm, reg
|
mov imm, r1
subr r1, reg
|
(e) | !label,または%labelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義を持つラベルの$labelを持つ相対値式 |
subr !label, reg
|
movea !label, r0, r1
subr r1, reg
|
subr %label, reg
|
movea %label, r0, r1
subr r1, reg
|
subr $label, reg
|
movea $label, r0, r1
subr r1, reg
|
(f) | #label,またはlabelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義を持たないラベルの$labelを持つ相対値式 |
subr #label, reg
|
mov #label, r1
subr r1, reg
|
subr label, reg
|
mov label, r1
subr r1, reg
|
subr $label, reg
|
mov $label, r1
subr r1, reg
|
注 | 機械語命令のsubr命令は,オペランドにイミーディエトをとりません。 |
[フラグ]
CY
|
MSB(Most Significant Bit)へのボローが生じた場合1,そうでない場合0
|
OV
|
Integer-Overflowを生じた場合1,そうでない場合0
|
S
|
結果が負になった場合1,そうでない場合0
|
Z
|
結果が0になった場合1,そうでない場合0
|
SAT
|
−
|