符号付き除算(ワード)を行います。(Divide Word)
[指定形式]
immに指定可能なものを以下に示します。
[機能]
- | “div reg1, reg2, reg3”の形式 |
第2オペランドに指定したレジスタ値を,第1オペランドに指定したレジスタ値で符号付きの値として除算し,商を第2オペランドに指定したレジスタに,剰余を第3オペランドに指定したレジスタに,それぞれ格納します。第2オペランドと第3オペランドが同じレジスタの場合,レジスタには剰余を格納します。
- | “div imm, reg2, reg3”の形式 |
第2オペランドに指定したレジスタ値を,第1オペランドに指定した絶対値式,または相対値式の値で符号付きの値として除算し,商を第2オペランドに指定したレジスタに,剰余を第3オペランドに指定したレジスタに格納します。第2オペランドと第3オペランドが同じレジスタの場合,レジスタには剰余を格納します。
[詳細説明]
- | “div reg1, reg2, reg3”の形式の命令に対し,アセンブラでは,機械語命令のdiv命令が1つ生成されます。 |
- | “div imm, reg2, reg3”の形式でimmに次のものを指定した場合,アセンブラでは,命令展開が行われ,1つ,または複数個の機械語命令が生成されます。注 |
div 0, reg2, reg3
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div r0, reg2, reg3
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div imm5, reg2, reg3
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mov imm5, r1
div r1, reg2, reg3
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(c) | -16〜+15の範囲を越え,-32768〜+32767の範囲の絶対値式 |
div imm16, reg2, reg3
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movea imm16, r0, r1
div r1, reg2, reg3
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(d) | -32768〜+32767の範囲を越える絶対値式 |
immの値の下位16ビットがすべて0の場合
div imm, reg2, reg3
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movhi HIGHW(imm), r0, r1
div r1, reg2, reg3
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上記以外の場合
div imm, reg2, reg3
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mov imm, r1
div r1, reg2, reg3
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(e) | !label,または%labelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義を持つラベルの$labelを持つ相対値式 |
div !label, reg2, reg3
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movea !label, r0, r1
div r1, reg2, reg3
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div %label, reg2, reg3
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movea %label, r0, r1
div r1, reg2, reg3
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div $label, reg2, reg3
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movea $label, r0, r1
div r1, reg2, reg3
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(f) | #label,またはlabelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義に持たないラベルの$labelを持つ相対値式 |
div #label, reg2, reg3
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mov #label, r1
div r1, reg2, reg3
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div label, reg2, reg3
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mov label, r1
div r1, reg2, reg3
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div $label, reg2, reg3
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mov $label, r1
div r1, reg2, reg3
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注 | 機械語命令のdiv命令は,オペランドにイミーディエトをとりません。 |
[フラグ]
CY
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−
|
OV
|
Integer-Overflowを生じた場合1,そうでない場合0
|
S
|
結果が負になった場合1,そうでない場合0
|
Z
|
結果が0になった場合1,そうでない場合0
|
SAT
|
−
|