divu


符号なし除算(ワード)を行います。(Divide Word Unsigned)

[指定形式]

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divu reg1, reg2, reg3

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divu imm, reg2, reg3

 

immに指定可能なものを以下に示します。

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32ビット幅までの値を持つ絶対値式

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相対値式

[機能]

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“divu reg1, reg2, reg3”の形式

第2オペランドに指定したレジスタ値を,第1オペランドに指定したレジスタ値で符号なしの値として除算し,商を第2オペランドに指定したレジスタに,剰余を第3オペランドに指定したレジスタに格納します。第2オペランドと第3オペランドが同じレジスタの場合,レジスタには剰余を格納します。

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“divu imm, reg2, reg3”の形式

第2オペランドに指定したレジスタ値を,第1オペランドに指定した絶対値式,または相対値式の値で符号なしの値として除算し,商を第2オペランドに指定したレジスタに,剰余を第3オペランドに指定したレジスタに格納します。第2オペランドと第3オペランドが同じレジスタの場合,レジスタには剰余を格納します。

[詳細説明]

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“divu reg1, reg2, reg3”の形式の命令に対し,アセンブラでは,機械語命令のdivu命令が1つ生成されます。

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“divu imm, reg2, reg3”の形式でimmに次のものを指定した場合,アセンブラでは,命令展開が行われ,1つ,または複数個の機械語命令が生成されます。

(a)

0

divu    0, reg2, reg3
divu    r0, reg2, reg3

(b)

0以外の-16〜+15の範囲の絶対値式

divu    imm5, reg2, reg3
mov     imm5, r1
divu    r1, reg2, reg3

(c)

-16〜+15の範囲を越え,-32,768〜+32,767の範囲の絶対値式

divu    imm16, reg2, reg3
movea   imm16, r0, r1
divu    r1, reg2, reg3

(d)

-32768〜+32767の範囲を越える絶対値式

immの値の下位16ビットがすべて0の場合

divu imm, reg2, reg3
movhi   HIGHW(imm), r0, r1
divu    r1, reg2, reg3

 

上記以外の場合

divu    imm, reg2, reg3
mov     imm, r1
divu    r1, reg2, reg3

(e)

!label,または%labelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義を持つラベルの$labelを持つ相対値式

divu    !label, reg2, reg3
movea   !label, r0, r1
divu    r1, reg2, reg3
divu    %label, reg2, reg3
movea   %label, r0, r1
divu    r1, reg2, reg3
divu    $label, reg2, reg3
movea   $label, r0, r1
divu    r1, reg2, reg3

(f)

#label,またはlabelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義に持たないラベルの$labelを持つ相対値式

divu    #label, reg2, reg3
mov     #label, r1
divu    r1, reg2, reg3
divu    label, reg2, reg3
mov     label, r1
divu    r1, reg2, reg3
divu    $label, reg2, reg3
mov     $label, r1
divu    r1, reg2, reg3

機械語命令のdivu命令は,オペランドにイミーディエトをとりません。

[フラグ]

CY

OV

Integer-Overflowを生じた場合1,そうでない場合0

S

演算結果のワード・データのMSBが1の場合1,そうでない場合0

Z

結果が0になった場合1,そうでない場合0

SAT