実効アドレスの転送を行います。(Move Effective Address)
[指定形式]
immに指定可能なものを以下に示します。
- | 上記のものにHIGHW,LOWW,またはHIGHW1を適用したもの |
[機能]
第1オペランドに指定した絶対値式,相対値式,あるいは,HIGHW,LOWW,またはHIGHW1を適用した値を,第2オペランドに指定したレジスタ値と加算し,結果を第3オペランドに指定したレジスタに格納します。
[詳細説明]
- | immに次のものを指定した場合,アセンブラでは,機械語命令のmovea命令注が1つ生成されます。 |
movea imm16, reg1, reg2
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movea imm16, reg1, reg2
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(b) | sdata/sbss属性セクションに定義を持つラベルの$labelを持つ相対値式 |
movea $label, reg1, reg2
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movea $label, reg1, reg2
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(c) | !label,または%labelを持つ相対値式 |
movea !label, reg1, reg2
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movea !label, reg1, reg2
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movea %label, reg1, reg2
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movea %label, reg1, reg2
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(d) | HIGHW,LOWW,またはHIGHW1を適用したもの |
movea imm16, reg1, reg2
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movea imm16, reg1, reg2
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注 | 機械語命令のmovea命令は,第1オペランドに-32768〜+32767(0xFFFF8000〜0x7FFF)の範囲のイミーディエトをとります。 |
- | immに次のものを指定した場合,アセンブラでは,命令展開が行われ,1つ,または複数個の機械語命令が生成されます。 |
(a) | -32768〜+32767の範囲を越える絶対値式 |
immの値の下位16ビットがすべて0の場合
movea imm, reg1, reg2
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movhi HIGHW(imm), reg1, reg2
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上記以外の場合
movea imm, reg1, reg2
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movhi HIGHW1(imm), reg1, r1
movea LOWW(imm), r1, reg2
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(b) | #label,またはlabelを持つ相対値式,およびsdata/sbss属性セクションに定義を持たないラベルの$labelを持つ相対値式 |
movea #label, reg1, reg2
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movhi HIGHW1(#label), reg1, r1
movea LOWW(#label), r1, reg2
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movea label, reg1, reg2
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movhi HIGHW1(label), reg1, r1
movea LOWW(label), r1, reg2
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movea $label, reg1, reg2
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movhi HIGHW1($label), reg1, r1
movea LOWW($label), r1, reg2
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[フラグ]
[注意事項]
- | 第3オペランドにr0を指定すると,次のメッセージが出力され,アセンブルが中止されます。 |
E0550240 : RH850コア指定時には、デスティネーション・オペランドにr0を指定することはできません。
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