act_tsk

iact_tsk

概要

タスクの起動(起動要求をキューイングする)

C言語形式

 ER      act_tsk ( ID tskid );
 ER      iact_tsk ( ID tskid );


パラメータ

I/O

パラメータ

説明

I

 ID      tskid;
タスクのID

TSK_SELF: 自タスク

数値: タスクのID



機能

tskidで指定されたタスクをDORMANT状態からREADY状態へと遷移させたのち,初期優先度itskpriに応じたレディ・キューの最後尾にキューイングします。これにより,対象タスクは,RI850V4のスケジューリング対象となります。

ただし,本サービス・コールを発行した際,対象タスクがDORMANT状態以外の場合には,対象タスクのキューイング処理,および状態操作処理は行わず,対象タスクに起動要求をキューイング(起動要求カウンタに0x1を加算)しています。

備考1 RI850V4が管理する起動要求カウンタは,7ビット幅で構成されています。このため,本サービス・コールでは,起動要求数が127回を越えるような場合には,起動要求のキューイング(起動要求カウンタの加算処理)は行わず,戻り値としてE_QOVRを返します。

備考2 本サービス・コールの発行により起動されたタスクには,拡張情報として“タスク情報で指定した拡張情報”が渡されます。

戻り値

マクロ

数値

意味

E_OK

0

正常終了

E_ID

-18

IDの指定が不正である

- tskid<0x0

- tskid>生成されているタスクの最大ID

- 非タスクから本サービス・コールを発行した際,tskidにTSK_SELFを指定した

E_CTX

-25

CPUロック状態から本サービス・コールを発行した

E_NOEXS

-42

対象タスクが生成されていない

E_QOVR

-43

起動要求数が127回を越えた