受信チャネル設定 ダイアログ【Full-spec emulator】【E1】【E20】


CAN受信デバッグ パネル【Full-spec emulator】【E1】【E20】において,受信チャネルにかかわる設定を行います。

図 A.63

受信チャネル設定 ダイアログ

 

ここでは,次の項目について説明します。

[オープン方法]

-

CAN受信デバッグ パネル【Full-spec emulator】【E1】【E20】において,ツールバーの[受信チャネル設定...]ボタンをクリック

[各エリアの説明]

(1)

[チャネル番号]

CAN受信デバッグにおいて,デバッグ対象のチャネルを選択します。

RS-CANユニット搭載のチャネルはハードウェア・マニュアルを参照してください。

(2)

[クロック設定]エリア

受信クロックの設定を行い,受信スピードを決定します。

受信スピードの値は次の設定値から計算し,このエリアの下部に表示します。

(a)

[ボーレート・プリスケーラ分周比]

ボーレート・プリスケーラ分周比を1〜1024の10進数値で指定します。

(b)

[プロパゲーション・タイム・セグメント]

プロパゲーション・タイム・セグメントの時間単位数を4〜16の10進数値で指定します。

(c)

[フェーズ・バッファ・セグメント]

フェーズ・バッファ・セグメントの時間単位数を2〜8の10進数値で指定します。

(d)

[再同期ジャンプ幅]

再同期ジャンプ幅の時間単位を1〜4の10進数値で指定します。

 

受信スピードの計算についての詳細は,「2.23 CAN受信デバッグ【Full-spec emulator】【E1】【E20】」を参照してください。

(3)

[バッファ設定]エリア

受信チャネルで使用する受信バッファ,受信FIFOに関する設定を行います。

(a)

[受信バッファ数]

受信バッファの数を0〜(ユニットのチャネル数×16)の10進数値で指定します。

0を指定した場合,受信バッファを使用しません。

受信バッファには0〜(指定したバッファ数−1)のバッファ番号が割り当てられます。

(b)

[受信FIFOを使用する]

受信FIFO使用するかどうかを指定します。

(c)

[使用するFIFO番号]

本項目は[受信FIFOを使用する]がチェックされている場合のみ表示され,受信FIFO番号の一覧を表示します。

一覧上で使用する受信FIFOを指定します。

(4)

[受信ルール設定]エリア

受信チャネルに適用する,受信ルールの設定を行います。

(a)

受信ルール表示/編集

設定済みの受信ルールを一覧で表示します。

各項目はドロップダウン・リストによる選択,または直接編集が可能です。

各項目の説明は以下です。

<1>

フォーマット

受信するフレームのフォーマットを次のドロップダウン・リストより選択します。

意味

標準

標準フォーマットのフレームのみ受信します。

拡張

拡張フォーマットのフレームのみ受信します。

すべて

フォーマットによる選別を行わず,すべてのフレームを受信します。

<2>

ID

受信するフレームのID値を16進数値で指定します。

指定したID値と一致したフレームのみを受信します。空欄の場合は,すべてのID値を受信します。

備考 1.

ID値の16進数値の取り得る範囲は,フォーマットによって次のように異なります。

フォーマット

指定可能な範囲

標準

0x0〜0x7FF

拡張

0x0〜0x1FFFFFFF

すべて

備考 2.

フォーマットの値を“拡張”,または“すべて”から“標準”に変更した場合,自動的に0x7FFでフィルタした値を設定します。

<3>

フレーム種別

受信するフレームの種別を次のドロップダウン・リストより選択します。

意味

データ

データ・フレームのみ受信します。

リモート

リモート・フレームのみ受信します。

すべて

フレーム種別による選別を行わず,すべてのフレームを受信します。

<4>

データ・サイズ(バイト)

受信するフレームのデータ・サイズ(バイト)を1〜8の範囲で指定します。

空欄の場合は,すべてのデータ・サイズのフレームを受信します。

備考

フレーム種別の値を“データ”,または“すべて”から“リモート”に変更した場合,自動的に空欄にします。

<5>

ラベル

<1>〜<4>の条件を通過したフレームに付加するラベル値を指定します。

ラベル値は0〜0xFFFの16進数値で指定します。

<6>

格納バッファ番号

<1>〜<4>の条件を通過したフレームを格納する受信バッファ番号を指定します。

次の値を指定可能です。

意味

0〜([受信バッファ数]の設定値-1)の10進数値

指定した受信バッファ番号にフレームを格納します。

(空欄)

受信バッファを使用しません。

備考

格納FIFO番号の値を空欄から値を設定した場合,自動的に空欄にします。

<7>

格納FIFO番号

<1>〜<4>の条件を通過したフレームを格納する受信FIFO番号を指定します。

次の値を指定可能です。

意味

使用可能な[使用するFIFO番号]の10進数値

指定した受信FIFO番号にフレームを格納します。

(空欄)

受信FIFOを使用しません。

備考

格納バッファ番号の値を空欄から値を設定した場合,自動的に空欄にします。

(b)

受信ルールの初期値

受信ルールの初期値は次のようになります。

フォーマット

ID

フレーム種別

データ・サイズ(バイト)

ラベル

格納バッファ番号

格納FIFO番号

すべて

(空欄)

すべて

(空欄)

0x0x

(空欄)

(空欄)

(c)

ボタン

ルール追加

受信ルール一覧に新規に受信ルールを追加します。

追加するルールには初期値(「(b) 受信ルールの初期値」参照)が設定されます。

ルール削除

受信ルール一覧で選択している受信ルールを削除します。

[機能ボタン]

ボタン

機能

OK

このダイアログで設定した受信チャネルの設定をCAN受信デバッグ パネル【Full-spec emulator】【E1】【E20】の[受信チャネル設定]エリアに反映します。

キャンセル

設定を無効とし,このダイアログをクローズします。

ヘルプ

このダイアログのヘルプを表示します。