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2.13 実行履歴の収集

この節では,プログラムの実行履歴の収集方法について説明します。

一般的に,プログラムの実行履歴をトレースと呼び,以降の記述で使用します。プログラムが暴走した場合,暴走後のメモリ内容やスタック情報などから原因を探ることは非常に困難ですが,収集したトレース・データの内容を解析することにより,暴走するまでの過程を直接探ることができ,プログラムの潜在的バグを発見するために有効です。

注意 1.

【E20(JTAG)【RX600, RX700シリーズ】】
トレース機能/リアルタイムRAMモニタ機能(RRM機能)は一部排他使用の機能です。

注意 2.

【E1】【E20】
アクション・イベントのPrintfイベントを使用している場合,Printfイベントが成立するとそれまでの実行履歴は消去され,イベント成立後の実行履歴が記録されます。

注意 3.

【E1】【E20】
ユーザ・プログラム実行中に端子リセットやウォッチドッグタイマなどによるリセットが発生した場合,リセット前後のトレース記録が正しく行えなくなります。

注意 4.

トレース開始イベント,またはトレース終了イベントを設定している場合,プログラム実行中のトレース停止・再開はできません。

注意 5.

【OCD(JTAG)】【OCD(シリアル)】
トレース情報に付加されるタイムスタンプは,フレーム間の経過時間がトレース・クロックの20ビット分を超える場合,およびトレース出力でロストが発生した場合,正しい時間となりません。