FSQRT

浮動小数点平方根

【V2.01.00以降】

FSQRT

Floating-point SQuare RooT


【構文】

FSQRT src, dest

 

【オペレーション】

dest = sqrt (src);

 

【機能】

-

srcに格納された単精度浮動小数点数の平方根を求め、その結果をdestに格納します。結果はFPSWのRM[1:0]ビットに従って丸められます。

-

非正規化数の扱いは、FPSWのDNビットによって変化します。

-

アセンブルオプション-isaを用いてRXv2以降の命令セットを指定した場合にアセンブルできます。

 

【命令フォーマット】

構文

処理

サイズ

対象

コードサイズ

(バイト)

src

dest

FSQRT src, dest

L

Rs

Rd

3

L

[Rs].L

Rd

3

L

dsp:8[Rs].L(注)

Rd

4

L

dsp:16[Rs].L(注)

Rd

5

弊社の「RX ファミリアセンブラ」では、ディスプレースメントの値(dsp:8、dsp:16)は、4の倍数を指定してください。dsp:8には、0〜1020(255×4)が指定できます。dsp:16には、0〜262140(65535×4)が指定できます。命令コードには、1/4した値が埋め込まれます。

 

【フラグ変化】

フラグ

C

Z

S

O

CV

CO

CZ

CU

CX

CE

FV

FO

FZ

FU

FX

変化

条件

Z:演算の結果が“+0”または“-0”のとき“1”、それ以外のとき“0”になります。

S:演算の結果、符号部(ビット31)が“1”のとき“1”、“0”のとき“0”になります。

CV:無効演算が発生したとき“1”、それ以外のとき“0”になります。

CO:“0”になります。

CZ:“0”になります。

CU:“0”になります。

CX:精度異常が発生したとき“1”、それ以外のとき“0”になります。

CE:非実装処理が発生したとき“1”、それ以外のとき“0”になります。

FV:無効演算が発生したとき“1”、それ以外のときは変化しません。

FX:精度異常が発生したとき“1”、それ以外のときは変化しません。

FX、FVフラグは、例外処理許可ビットEX、EVが“1”の場合は変化しません。S、Zフラグは、例外処理が発生した場合は変化しません。

【記述例】

FSQRT  R1, R2
FSQRT  [R1], R2